米国に戻り「刑務所にいるのか?」 日本との違いに絶望…名物記者が衝撃を受けた“文化”

WBCで来日したクレア記者は日本のトイレに感動した【写真:荒川祐史】
WBCで来日したクレア記者は日本のトイレに感動した【写真:荒川祐史】

WBC東京プールから取材したMLB公式のクレア記者が語る日本文化

 昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の熱狂から約1年が経とうとしている。現ドジャース・大谷翔平投手らが日本中を盛り上げた一方で、とある一人の米記者が話題になっていた。日本文化や食事を自身のX(旧ツイッター)で紹介したMLB公式サイトのマイケル・クレア記者だ。

 クレア記者は野球日本代表「侍ジャパン」を担当し、宮崎のキャンプから決勝戦までを取材した。約1年が経ったが、今でも様々な思い出が鮮明によみがえってくる。準々決勝のイタリア戦終了後、新宿区歌舞伎町のバッティングセンターに向かったという。「深夜3時に打ちに行きました」と笑う。

「(日本が)最後の日だったので、球場で仕事納めをして、深夜1時半に焼肉を食べました。バッティングセンターでは、速めの球をトライしました。当てることはうまくできましたが、実際の試合であればショートゴロやセカンドゴロを連発してましたね(笑)」

 コンビニも堪能した。忘れられないのは卵サラダのサンドウィッチとフルーツクリームサンド。「米国で歩き回っても見つけることができません」と悲しむ。他にもお菓子では歌舞伎揚げがお気に入りだった。「取材は楽しいけど、街歩きや食べ歩きは急ぐ必要がありました」。次は休みをもらって来日したいと感じたという。

取材に応じたマイケル・クレア記者(写真はスクリーンショット)
取材に応じたマイケル・クレア記者(写真はスクリーンショット)

衝撃受けたトイレ…帰国後にショック「石器時代に逆戻り」

 一番衝撃を受けたのはトイレだった。泊まったホテルはニューオータニだったというが、暖房便座にウォシュレット、自動で閉まる蓋は初体験だったという。「米国のトイレを使うと、石器時代に逆戻りしたような、『なんだこれ。私は刑務所にいるのか?』という気分になりました」と笑った。

 今でも日本式トイレが恋しい。「聞いてください。米国でも日本式トイレを使用すべきなんです」と主張する。「米国のトイレはスタンダードではありません。(ウォシュレットを使わないことは)自ら進んで不潔になることを選んでいるようなことです」。それほど差は大きかったようだ。

 他にも取材の合間に和の文化を満喫したクレア記者。それでも過密日程で「東京ですら、十分に堪能していないと思います。大阪にもう1回行ってみたいですし、京都にも行きたいです。できれば休みをもらってね」。日本での国際大会は11月にWBSCプレミア12が控えている。再び日本を堪能できる日を心待ちにしている。

【写真】「刑務所にいるのか」米記者が絶望…“石器時代”に感じる米スポット

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