大谷翔平のエ軍17番は「ただの背番号」 マイナー選手に重圧なし…あっさり譲渡の真相
大谷が付けていた17番は32歳ドージャーがつける「ロイヤルズでは17番を付けてきた」
エンゼルスで大谷翔平投手が付けていた背番号17を今季から背負うのが、ハンター・ドージャー内野手だ。1月下旬にマイナー契約を結び、アリゾナ州テンピで行われているスプリングトレーニングには招待選手として参加中。メジャー昇格へ意欲を燃やす32歳のベテランに、“エ軍17番騒動”を聞いた。
ドージャーは2013年ドラフト1巡目(全体8位)でロイヤルズ入り。2016年にメジャーデビューし、2017年から背番号17を付けるようになった。2019年に打率.279、26本塁打、84打点をマーク。ドージャーにとって愛着を持つ背番号となったが、今回のエンゼルス移籍で決して17番を自ら求めたわけではないという。この日の練習後、“17番騒動”の真相を語ってくれた。
「エンゼルスが与えてくれた背番号だ。ロイヤルズでは17番を付けてきた。エンゼルスがくれた番号というだけで、僕が選んだわけではないんだよ。(球団が与えたのは)ロイヤルズで付けていた番号だったからだと思っている」
エンゼルス・大谷がいかに特別だったかは分かっている。「僕の前に誰が付けてきたかは分かっているよ。本当に驚異的な選手だ。見ていて楽しいし、グレートガイのように感じている。地球上で最高の選手だ」。2度の満票MVPに輝いた二刀流をリスペクトしているものの、17番を背負うことにプレッシャーは一切感じていないという。「だけど、ただの背番号だからね。単なる背番号。彼はドジャースで17をつけているし、ただの番号さ」と笑い飛ばした。
ドージャーは4年契約3年目だった昨年5月にロイヤルズから事実上の戦力外(DFA)となり、今季はマイナーからアピールする立場。メジャー昇格時は背番号が再び変わる可能性もある。「ただ単に、より良い選手になること。自信を持ってプレーしたい。僕にできるやり方でチームに貢献する。勝ちたいから」。エンゼルスの17番を自分の背番号に変える覚悟だ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)