メジャーキャンプで高評価　「見事な男だ」指揮官も絶賛…上沢直之が残すインパクト

上沢直之はレイズとマイナー契約…招待されたメジャーキャンプで存在感

　レイズとマイナー契約を結んだ上沢直之投手は、招待選手としてメジャーキャンプに参加している。調整は順調なようで首脳陣も高評価。ケビン・キャッシュ監督は「彼が来てくれて幸運」などと語っている。

　地元紙「タンパべイ・タイムズ」は上沢が「何年も前からレイズ加入を目指していた」と詳報。2018年頃からメジャー移籍を考え、自身が合うチームを検討し始めたという。すると、レイズでは投手が開花しやすい球団であることにすぐ気づいた。このオフ、球団や投手コーチとの“リモート面談”を数回実施し、入団を決めた。

　メジャー契約を提示した球団もあった。しかも、レイズの先発ローテは既に3人が決まっているほか、若手2投手が上沢よりも有利な立場にあり、空きがあるわけではない。それでも上沢は長期的視野に立ってレイズを選択した。ただ、上沢の契約には、3月23日時点で他球団が40人枠に入れたいとオファーしてきた場合、レイズは40人枠に入れるか放出するか選ばなくてはいけないという条項がついている。

　キャンプ初日に披露したブルペン投球では、チームメートや幹部に好印象を残した。タジ・ブラッドリー投手はフォームに惹かれ、キャッチボールの際に真似てみたほどだった。

　キャッシュ監督は「愛想がよくて、見事な男だ。彼が来てくれて幸運に感じている。投手コーチと組んで、最高の自分を出すために何が助けになるか知ろうと意欲的だった。信じられないが、何年プレーしてきたか聞いたら12年間と言っていた。18歳に見えるよ」とジョークも交えて絶賛した。

　MLB公式サイトによると、上沢は契約金2万5000ドル（約375万円）、年俸22万5000ドル（約3375万円）で、メジャー昇格時には、年俸250万ドル（約3億7500万円）、出来高は最大100万ドル（約1億5000万円）になるという。30歳右腕に吉報は訪れるか。キャンプ、オープン戦でのアピールが注目される。

（Full-Count編集部）