「ポジション譲りたくない」 ロッテ田村龍弘が吐露した正捕手への思い
プロ3年目の21歳「今がチャンス」
正直な気持ちを包み隠さず言葉にしたのは、チームが連勝中の7月末のことだった。
「信頼してもらえていると思いながらやっているので、キャッチャーが何人いても自分が毎日試合に出るつもりでいますし、ここまでやっている以上は、他のキャッチャーにポジションを譲りたくない。今がチャンスだと思っています」
そう話す田村龍弘は、プロ3年目を迎える21歳。里崎智也氏が昨年引退したことで、チームの正捕手争いは本格化した。今年の春季キャンプは吉田裕太、寺嶋寛大とともに一軍メンバーとして参加。「“声を出す”ということには好調も不調もないですから」と、連日の早出特打から全体練習後の居残り特守まで、グラウンドには田村の大きな声が響いていた。
開幕一軍を勝ち取ったのは田村と吉田。ここまで一軍に出場したのは田村・吉田・江村直也の3人で、消化した93試合のうち67試合で田村がスタメンマスクをかぶっている(吉田は25試合、江村は1試合)。