要求から程遠いCY賞左腕、33発でも単年契約 相次ぐ誤算…大物代理人に皮肉「悲惨過ぎ」
ボラス氏が代理人を務めるFA選手の苦戦が相次ぐ
ドジャースからFAとなっていたJD・マルティネス外野手がメッツと1年1200万ドル(約18億1200万円)で契約に合意したと、米ニューヨークポスト紙のジョン・ヘイマン記者らが伝えた。昨季33本塁打を放ったスラッガーだが大型契約は勝ち取れず。代理人を務めるスコット・ボラス氏に厳しい声も集まっている。
メジャー通算315本塁打を誇るマルティネスは昨季ドジャースで113試合に出場。33本塁打、103打点をマークした。しかし、球団は大谷翔平投手獲得を目指していたこともあり、クオリファイング・オファー(QO)を提示せず。FAとなっていたあとは、ジャイアンツを拒否したことなども報じられた。
今オフ、ボラス氏が代理人を務めた選手はことごとく“苦戦”している。マット・チャップマン内野手は、ブルージェイズが1億ドル(約151億円)以上のオファーを出したが、これを“拒否”。1億5000万ドル(約226億円)以上の契約を要求したと報じている。結果的にジャイアンツと要求の約3分の1となる3年5400万ドル(約82億円)で契約に合意した。
また、昨季のサイ・ヤング賞左腕、ブレイク・スネル投手もヤンキースが1億6800万ドル(約254億円)のオファーを出したが、これを拒んで3億ドル(約453億円)以上を要求。結果的にジャイアンツと2年6200万ドル(約92億5600万円)とまさかの短期契約となった。カブスと再契約を結んだコディ・ベリンジャー外野手も2億ドル(約302億円)以上の契約を要求していたが、3年8000万ドル(約120億円)でまとまった。
昨季はレッドソックス・吉田正尚外野手の5年9000万ドル(約140億円)の契約を早々にまとめたボラス氏。長い時間をかけて大型契約を勝ち取る手腕が有名だったが、今オフは誤算続きとなている。ファンからは「惨敗だな」「契約内容みたら悲惨過ぎてボラスこれ大敗では??」「ボラス完敗過ぎでしょ」と厳しい声も。大物ではジョーダン・モンゴメリー投手がまだ市場に残っているが……。開幕まで残り1週間。厳しい状況に変わりはなさそうだ。
(Full-Count編集部)