マイコラス球宴登板回避に指揮官感謝「前半最終戦の登板がどれだけ重要か」
日米を通じて初めての球宴選出も16日レッズ戦で先発
元巨人でカージナルスのマイルズ・マイコラス投手が17日(日本時間18日)にワシントンDCで開催される第89回オールスター・ゲームでの登板は回避することになった。すでに10勝を挙げている右腕は、前半戦最終戦となる15日(同16日)本拠地レッズ戦での先発が決定。オールスター戦の2日前の登板となるため、夢舞台での登板は回避することになった。この決定について、カージナルスのマイク・マシーニー監督は「彼は理解してくれている」と話したという。米テレビ局「FOXスポーツ」公式サイトが伝えている。
メジャーでは自身初の2桁勝利を飾るなど、開幕以来安定した活躍を見せているマイコラス。カージナルス先発ローテの中では、いまやエース右腕のカルロス・マルティネスと並ぶ重要な存在となっている。そんな右腕は球宴に初選出される栄誉に与ったが、残念ながらそのマウンドに上がる可能性はなくなった。
カージナルスは11日現在、47勝44敗でナ・リーグ中地区3位につけている。後半戦での巻き返しを期するためにも、1勝でも多く積み重ねておきたいのが現状だ。マシーニー監督は中4日のスケジュール通りにマイコラスを15日(同16日)本拠地レッズ戦に先発させることを決断。「日曜日(最終戦)の登板で最善を尽くすことが、我々にとってどれだけ重要か、彼は理解してくれている。日曜日に投げる。それが彼の望むことだ」と話したという。
だが、自身もメジャー13年のキャリアを持つ指揮官は、選手にとってオールスターがどれだけ重要なのかも分かっている。マシーニー監督は「(球宴に)参加しても実際に試合で投げない可能性は常にある。何よりも選ばれたことが栄誉なんだ。そして経験がすべて。彼にとって素晴らしい経験になるだろう」と話し、登板はしないながらも球界を代表するスター選手と肩を並べる右腕を称えた。
(Full-Count編集部)