NPBで2勝も、今季MLBで早くも5勝 元西武ルブランの“大逆転劇”を米特集
マリナーズで先発ローテに入り5勝「チームで4番目に優れた投手」
マリナーズで好投を続ける元西武のウェイド・ルブラン投手が脚光を浴びている。今季ここまで18試合登板で5勝0敗、防御率3.39の成績を残し、シーズン中に最長で2022年までの延長オプションがついた契約を結ぶなど、33歳にしてブレークの兆しを見せる。そんな左腕を米メディアが特集している。
ルブランは2015年にわずか1年だけ西武に在籍し、8試合登板で2勝5敗、防御率4.23の成績で9月に契約を解除された。米メディア「viceスポーツ」はルブランの過去、そして現在の活躍を紹介。2006年にパドレスにドラフト1巡目指名され6年間を過ごしたが、その後はマーリンズ、アストロズなど様々な球団を渡り歩いたことを紹介している。
そして「先発としてもリリーフとしても、彼はチームにおいてある時点でいつも必要とされるが、所属するチームにおいて長期的には全く必要とされない選手であった。彼は有益だけれども、球の速くない目立たない左腕で、有能なイニング・イーター(色々な場面で複数回を投げる投手)であった」と、“超便利”としてプレーしてきたことに言及している。
過去に目立った活躍はなかったが、マリナーズでは先発、中継ぎと役割をこなし、今では先発ローテション入り。好投を続けている。この活躍に「彼は現時点でエースではないが、エースになることはないであろう。しかし、彼はジェームズ・パクストン、マルコ・ゴンザレス、エドウィン・ディアスに次ぐマリナーズで4番目に優れた投手である。チームに入れておくには十分な働きをしている」と合格点を与えている。
また、米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」はシーズン途中に最長で2022年までの延長オプションが含まれた契約を結んだことに焦点を当て、ルブランを紹介。1996年にマリナーズがジェイミー・モイヤーを獲得し、その後145勝を記録するなど大活躍したことに言及し「モイヤーほどの功績は残せないかもしれない。しかし、彼が2018年に残している成績を考えれば、その可能性がまったくないとは言い切れないだろう」とレポートした。