元公務員右腕が“覚醒” 新規球団の全白星…最多勝浮上に「実力は伊達じゃない」
北広島市の元職員が現在2軍最多勝…オリックスの開幕10連勝を止める好投も
今季からウエスタン・リーグに新規参入した「くふうハヤテ」の早川太貴投手が、ここまでチームの全白星を1人で挙げる奮闘を見せている。現在リーグトップ3勝を挙げており、開幕10連勝の相手を止める好投も披露。プロ入り前は北広島市役所で勤務していた元公務員右腕の「働きぶり」に注目だ。
北海道出身の24歳右腕は大麻高、小樽商科大を経て、北広島市役所に入庁。市職員として勤務しながら、クラブチームの「ウイン北広島」で腕を磨いた。「プロデビュー戦」はウエスタン・リーグ開幕戦となった3月15日のオリックス戦。4回7失点(自責5)で黒星と苦い思いを味わったが、逆襲はここからだった。
同22日の阪神戦は7回無失点の好投でプロ初勝利を挙げると、同31日の広島戦では9回を投げ抜き1失点完投勝利でチームの歴史に名を刻んだ。直近登板となった4月7日のオリックス戦では6回2失点と好投し、開幕から10連勝と破竹の勢いのあった相手に白星を収めた。ここまで4試合に登板(すべて先発)してリーグトップの3勝(1敗)、防御率2.77をマークし、26回を投げて18三振を奪っている(成績はすべて8日時点)。
新規参入したチームは苦戦を強いられており、同リーグでここまで3勝14敗1分け。つまり、チームの全白星を早川1人が挙げている形だ。その奮闘ぶりに、SNSでは「先発として新参チームの全勝ち星をあげてる実力は伊達じゃない」などの声が上がっている。元公務員右腕が「華麗なる転身」を遂げられるか。
(Full-Count編集部)