棒立ちで通過…エ軍25歳が「ルール忘れた」 元有望株のミスに騒然「10歳でも理解できる」
エ軍のジョー・アデルは今季1号放つも痛恨の走塁死
■レイズ 4ー2 エンゼルス(日本時間11日・アナハイム)
エンゼルスのジョー・アデル外野手が10日(日本時間11日)、本拠地でのレイズ戦で手痛い「ボーンヘッド」を犯した。2点を追う8回、二盗に成功したが、直後になぜか塁を離れてタッチアウトに。6回には今季1号を放ったが、自らのミスで帳消しにする形となり、SNSでは「彼はルールを忘れたようだ」「10歳の子どもでさえ、やってはいけないことだと理解している」と呆れ声が相次いでいる。
問題のシーンは2点ビハインドの8回に起きた。2死から左前打で出塁したアデルが次打者の初球にスタートを切った。スライディングの必要すらない余裕のタイミングで二盗に成功したものの、そのままなぜかオーバーラン。捕手から送球を受けた遊撃手がアデルの隙を見逃さずにタッチアウトにし、8回の攻撃は終わってしまった。
レイズの地元放送局「バリー・スポーツ・フロリダ」の解説を務めるブライアン・アンダーソン氏は思わず「ワオ」と呆れたような声を上げ、同局の実況を務めるドウェイン・スタッツ氏も「アデルは非常に大きいミスを犯しました。彼はセーフでした」と驚きを隠さなかった。
25歳のアデルは2017年ドラフト1巡目(全体10位)でエンゼルスに指名され、2020年にメジャーデビュー。定位置をつかむまでには至ってないが、大谷翔平投手が抜けたチームでの期待は変わらず大きい。“未完の大器”によるミスに、ファンからは「オーノー、ジョー」「エンゼルス・ベースボール」「ウオッシュ(ワシントン監督)は激オコだっただろう」「次からスライディングをしないといけないことを覚えておくべきだ」と失望するコメントがみられた。
3日(同4日)のマーリンズ戦以来、6試合ぶりの先発出場となったアデル。バットでは6回に今季初アーチとなる1号ソロを放ち、試合前まで1割台だった打率は.267に浮上した。さらなる活躍を見せ、汚名を返上するしかない。