不可解ミスで逃した“イチロー超え” 韋駄天の偉業途切れ…浮かび上がる「45」
ターナーがイチロー氏の記録「45」に残り4まで迫ったものの…無念の盗塁死
■レッズ 7ー4 フィリーズ(日本時間25日・シンシナティ)
フィリーズのトレイ・ターナー内野手が24日(日本時間25日)、敵地・レッズ戦で盗塁死を喫し、連続盗塁成功記録が「41」でストップした。5回2死一、三塁で一塁走者がスタート。三塁走者のターナーは捕手の二塁への偽投に誘い出された形で三本間に挟まれ、タッチアウトとなった。記録は盗塁死。イチロー氏の記録「45」に迫った中、思いがけない形での幕切れに、SNSでは「お粗末な終わり方」「こんな形は残念だ」との声が相次いだ。
3年越しの記録があっけなく途切れた。5回2死一、三塁の場面。一塁走者がスタートすると、捕手は二塁へ送球するそぶりを見せ、すぐさま三塁方面にクルリと方向転換。ダブルスチールを狙ったのか、三本間の中間ほどまで飛び出していたターナーは挟まれる形となり、無念のタッチアウト。初回に死球で出塁し、連続盗塁成功記録を「41」に伸ばす二盗に成功していただけに、悔しい“ミス”となった。
ターナーの記録はドジャース時代の2022年9月6日から継続してきた。メジャー記録は1988~1989年まで「50」をマークしたビンス・コールマン氏(当時カージナルス)で、2位は2006~2007年に「45」を記録したイチロー氏(当時マリナーズ)。ターナーは歴代3位となる「ロングストリーク」だった。
ベンチの作戦だったのか、ターナーの判断だったのかは定かではないが、SNSでは「ターナーはこの賭けに負けてしまった。こんな形で記録が途切れるのは残念だ」「走るなよ。リトルリーグのようなプレーだ」「誘い出されちゃったか……」と、突然の記録ストップを残念がる反応が相次いだ。
一方で歴代2位の記録を“防衛”した形のイチロー氏の偉業に対し、「こんな形で記録が途切れるとは イチローさんは偉大ですな」「やっぱりイチローは神」「推しと日本人の誇りが並んで神」再評価する声も集まった。
メジャー史上最多タイとなる3度のサイクル安打に2度の盗塁王獲得と、歴史に残るスピードを誇る30歳。再び記録に迫ることはできるのか。