大谷翔平の“新ライバル”は怪物22歳? ボンズらに肩並べる偉業…狙う前人未踏の「30-90」
レッズのデラクルーズはここまで7本塁打、18打点…前人未踏の大記録実現なるか
レッズのエリー・デラクルーズ内野手について、米メディアが前人未踏の大記録実現に期待感を示している。4月に入って7本塁打、17盗塁をマーク。米放送局によると、月初めから終わりまでの1か月間で「7本塁打、15盗塁」をクリアしたのは1901年以降で6人目となり、バリー・ボンズ氏やリッキー・ヘンダーソン氏といったレジェンドに肩を並べた形だ。MLBネットワークの番組内では、22歳が「30-90」を達成する可能性について議論が交わされた。(成績はすべて29日現在)
昨季メジャーデビューを果たしたドミニカ共和国出身の22歳が、米球界に大きな夢を抱かせている。今季はここまで28試合に出場し、打率.281、7本塁打、18打点、18盗塁をマーク。昨季は出場98試合で打率.235、13本塁打、44打点、35盗塁の数字だっただけに、好調な滑り出しを切ったといえる。
レッズ地元放送局「バリースポーツ・シンシナティ」は27日(日本時間28日)、X(旧ツイッター)を更新。「エリー・デラクルーズは暦月に7HR15盗塁に届いた1901年以降6人目の選手になった。彼はカルロス・ベルトラン、バリー・ボンズ、リッキー・ヘンダーソン、ジョー・モーガン、ルー・ブロックの仲間入りを果たした」との内容で、MLB歴代1位の762本塁打を放っているバリー・ボンズ氏や、メジャー歴代最多の1406盗塁を記録したヘンダーソン氏の“仲間入り”を果たしたと言及している。
米放送局「MLBネットワーク」の番組では、22歳の逸材がどこまで記録を伸ばせるかが話題となった。28日(同29日)の試合前時点で、デラクルーズの記録はシーズン42本塁打、102盗塁のペースだと指摘。司会者は出演者に対し、ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.外野手が昨季達成した40本塁打、70盗塁(40-70)をクリアできるかを質問した。
回答したのはアスレチックスやメッツなどでプレーした元捕手のアンソニー・レッカー氏。「そうなってほしい。(断言せずに希望的に言うのは)ホームランのペース(を維持できるか)だけが気がかり。70盗塁には届く。出場し続けて出塁しつづければ、この子は80盗塁する。90盗塁するかもしれない。それだけの能力がある。特に彼の三盗が好きだ。彼の三盗は芸術品だ」と予想した。
さらに司会者は「では30本塁打なら届きますか? 30-90は?」と続けて質問。レッカー氏が「それは可能性がある」と答えると、「30-90は、これまでは一度もありません」と口にした。
デラクルーズといえば昨季、遊撃の守備中に二塁ベース上で大谷翔平投手の左肘付近を“ツンツン”とつつき、大谷の笑いを誘った。その後は打ち解けて会話を弾ませたシーンが、日本のファンにも注目された。仮に「30-90」を達成すれば、MVPレースで大谷の強力なライバルとなることは間違いない。異次元のポテンシャルを持つ22歳の「無限の可能性」が楽しみだ。
(Full-Count編集部)