元Gマイコラス、成功のカギは日本で得た探求心 米称賛「永遠の生徒」

メジャーの舞台で活躍を見せるカージナルスのマイルズ・マイコラス【写真:Getty Images】
メジャーの舞台で活躍を見せるカージナルスのマイルズ・マイコラス【写真:Getty Images】

巨人で3年間プレーし、今季はカージナルスで2桁勝利を挙げるマイコラス

 昨年まで巨人でプレーしたカージナルスのマイルズ・マイコラス投手はここまで18試合に登板し10勝4敗、防御率2.65とローテの中心として活躍している。米メディアは日本球界で成功し、再びメジャーの舞台に戻り結果を残すマイコラスを“永遠の生徒”と表し成長し続ける右腕を特集している。

 日米通じて初めてオールスターに選出されるなど、メジャーを圧巻する活躍を見せているマイコラス。前半戦1試合を残して早くも2桁(10勝)勝利を挙げる右腕を米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が「」永遠の生徒マイルズ・マイコラスは常に新しく調整する方法を探している」と見出しを付け報じている。

 記事では巨人での3年間でマイコラスが制球力、変化球など格段にレベルを上げたことに言及し、日本がマイコラスに与えたものは技術を磨くための最良の場所だったことを伝えている。マイコラス自身も「トリプルAでそのような経験が得られただろうか? そうだと思うが、より少ない報酬で違う環境だっただろう。日本では昇格、降格、どこかに飛ばされることを心配する必要はなかった」と、ストレスなく自身の力を向上することができたことを口にしている。

 また、今季、メジャーで活躍できている一番の要因は制球力であることを挙げ、投球フォームがパドレス時代から変わっていることを指摘。以前までは投げる際に一塁側に倒れていたが、現在は投球中に頭が動かなくなったこと伝えている。日本で成長した一番のポイントだと語るマイコラスのコメントも紹介している。

「今はもっと落ち着いて頭を動かさず、頭を軸に体を動かしている。今は前よりもかなり狙った通りに投げられる」

 日本ではストライクゾーンの違いもあったが、高低左右を使い打者を打ち取る技術を学ぶことも忘れなかった。こうした努力によってメジャーで活躍する現在のマイコラスが築き上げられたといってもいいだろう。また、記事では「マイコラスは現在WARでトップ15に入る投手であるが、空振りを奪うという点では下位15人に入る投手である。見逃しは多く奪っている」と、打たせて取る投球で白星を挙げていることを伝えている。

「僕はまだ多くのことに取り組み、調整している。日本でプレーした時、最初の年は三振を多く奪えなかった。2年目にもっと三振を奪えるようになり、最後の年は1イニングに1つ奪えるようになった。打者について学んだからだよ」

 記事では最後に「彼がストライクゾーン、打者、彼自身についてもっと学ぶにつれ、変化量を調節し、制球が安定し、成功するであろう。それが永遠の生徒マイルズ・マイコラスが東京とセントルイスで築いてきたものである」と締めくくっている。日本で真剣に自らの投球スタイルを見つめ直し成功を収め、そして自らの手で2度目の“メジャー挑戦”を掴み、結果を残し続けている。

(Full-Count編集部)

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