走者は完璧に騙された… ブルージェイズ二遊間の「アカデミー賞」級の名演技が凄い
グリエルJrとディアスによる“エア”ダブルプレーで走者大混乱
ブルージェイズが、14日(日本時間15日)に行われた敵地でのレッドソックス戦で頭脳的なダブルプレーを完成させた。このプレー映像を紹介したMLB公式動画サイト「Cut4」が「アカデミー賞を授与すべき」とまで称賛したのはブルージェイズの二遊間、ルルデス・グリエルJrとアレドミス・ディアスの2人だ。
ブルージェイズの1点リードで迎えた7回のレッドソックスの攻撃。1死一塁で8番レオンが放った打球は、平凡な左飛に倒れた。しかし、何が起きたのか、一塁走者のスワイハートは二塁の先まで全力疾走。スワイハートは慌てて一塁へと戻ったが、時すでに遅し。左翼のヘルナンデスから一塁のスモークへボールが送られ、悠々とダブルプレーが完成した。
一体、何が起きていたのか? 実は、打球と全く関係ないところ二遊間、グリエルJr.とディアスが“とある”芝居を仕掛けていた。投球と同時に二塁へスタートを切っていたスワイハート。打球の飛んだ方向に気付いておらず、目の前で遊撃のディアスがまるで二ゴロ併殺を完成させようとする“偽”の動きをした。これを見たスワイハートは本当に打球が二ゴロであると勘違い。
ただ、送球は来ないまま二塁ベースに到達。ボールが見当たらずに、スワイハートは思わず周囲をキョロキョロ。気付いた時には遅かった。左翼のヘルナンデスが捕球し、ボールを一塁へ。慌てて戻ったスワイハートをあざ笑うかのように、悠々とアウトにしたのだ。
このプレーを映像付きで紹介した「Cut4」は、このトリックプレーを「グリエルJr.とディアスに今すぐアカデミー賞を授与するべきだ。彼らの絶妙なパフォーマンスがスワイハートを欺き、平凡な左飛はダブルプレーになった。スペシャルだ」と紹介。延長戦の末に試合には敗れたブルージェイズだったが、このプレーは後世まで語り継がれる伝説的な「名演技」となっただろう。