故障者続出、最下位転落…エ軍は「プランを持っていない」 番記者も批判、険しすぎる再建
「目的や勝つためのプランを持っていないように見える」
エンゼルスは12日(日本時間13日)の本拠地・ロイヤルズ戦に2-4で敗れ、地区最下位に再び転落した。ここまで15勝26敗の借金11。マイク・トラウト外野手をはじめ故障者が続出する中、若手を登用するも上向かないチーム状態に、番記者は「勝つための計画を持っていない」と痛烈批判した。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者は自身のX(旧ツイッター)で、9日(同10日)にロン・ワシントン監督に対して今季は勝ちにいくのか、再建のシーズンなのかを質問したことに言及。指揮官は「勝つことを目指している。我々はプレーオフを目指している。今季が再建シーズンになった場合は記者の皆さんが一番最初にそれを知るだろう」と述べたという。
また、スポーツ・ジャーナリストのフリード・セルバンテス氏は12日(同13日)の試合後に指揮官に質問。「シーズンの1/4が終わって15勝26敗のチームをどう評価するか」と問うと、次のように答えた。「私の評価基準は成長しているかだ。アデルが成長している。ネトが成長している。投手陣が成長している。オハッピーが成長している。我々はその点を評価している。若い選手にとってこれは学習だ。勝つために何が必要かの経験だ。負けた時、それは教育になる。チーム成績には現れないかもしれないが、選手たちは良くなってきている。彼らは以前よりずっといい野球をしている」。その様子を自身のXに投稿している。
ブラム記者はこの日、改めてXに投稿。「困難な状況に置かれているロン・ワシントン監督を批判するために指摘しているのではない。それよりも、エンゼルスが(明確な)目的や勝つためのプランを持っていないように見えることを強調し続けたいのだ」と綴っている。
昨年はトレードが取り沙汰された大谷翔平投手を放出せず。オフにFAとなりドジャースに移籍し、エンゼルスに見返りはなかった。今季は10本塁打と好スタートを切ったトラウトが左膝の半月板損傷のため負傷者リスト(IL)入り。復調気配だったアンソニー・レンドン内野手の他、ミゲル・サノ内野手、ブランドン・ドルーリー内野手、ルイス・レンヒーフォ内野手らもIL入りしている。
“野戦病院”の中、元有望株のジョー・アデル外野手らが覚醒の気配を見せているが、チーム成績に直結していない。2014年を最後にプレーオフから遠ざかるエンゼルス。低迷打開への道は険しい。
(Full-Count編集部)