今オフFAのハーパー、父親と共に地元でホームラン競争初制覇「すごく幸せ」
決勝では終盤に驚異的な追い上げ、ファンに感謝「彼らは素晴らしい仕事をしてくれた」
第89回オールスター戦(ワシントンDC)のホームラン競争が16日(日本時間17日)に行われた。地元ナショナルズのスーパースター、ブライス・ハーパーが計45本のアーチを架けて初制覇。決勝戦ではラスト1分で猛烈な追い上げを見せて大熱戦を制した。投手を務めた父親のロン・ハーパーさんとのコンビで頂点に立ち、「すごく幸せ」と喜びを噛み締めた。
ハーパーは“はちまき”やバットなどに星条旗をあしらったド派手な衣装で登場し、規格外の柵越えを連発した。1回戦はフレディ・フリーマン(ブレーブス)に13-12で勝利。準決勝でも新星のマックス・マンシー(ドジャース)との対戦を13-12で制した。いずれも後攻で登場し、相手を上回ったところで終了となった。
そして、決勝では先攻のカイル・シュワーバー(カブス)が18本塁打を記録。ハーパーはローペースだったものの、残り1分を切ったところから驚異的なペースで柵越えを量産した。規定の4分間で追いつくと、440フィート(約134メートル)以上のホームランを2本以上放つと与えられる30秒のボーナスタイムで1本を追加。ロンさんの体力も限界に近づく中で劇的な“一戦”を制し、喜びを爆発させた。
終了後の会見には、ロンさんと共にホームランダービーのトロフィーを持って現れ、「父に投げてもらえるなんて、本当に幸運なこと。本当にありがたいことだね。父、そして家族とあの瞬間を共有できてすごく幸せだった」と感慨深げに話した。さらに、「そしてファンたちともね。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた」と大歓声で後押しした地元ファンへの感謝も忘れなかった。
今オフにフリーエージェントとなるスーパースターが、地元でファンと最高の時間を共有した。
ホームランダービーの結果は以下の通り。
【第1ラウンド】
リース・ホスキンス(フィリーズ)17本 ◯
対
ヘスス・アギラー(ブルワーズ)12本
カイル・シュワーバー(カブス)16本 ◯
対
アレックス・ブレグマン(アストロズ)15本
ハビアー・バエス(カブス)16本
対
マックス・マンシー(ドジャース)17本 ◯
フレディ・フリーマン(アストロズ)12本
対
ブライス・ハーパー(ナショナルズ)13本 ◯
【準決勝】
ホスキンス 20本
対
シュワーバー 21本 ◯
マンシー 12本
対
ハーパー 13本 ◯
【決勝】
シュワーバー 18本
対
ハーパー 19本 ◯
(Full-Count編集部)