弾け飛んだヘルメット…163キロが直撃 球場騒然も25歳の“行動”に驚愕「問題ない」
レッズのダンはガーディアンズ戦で163キロを頭部に受けた
■ガーディアンズ 5ー3 パイレーツ(日本時間12日・シンシナティ)
レッズのブレーク・ダン外野手が11日(日本時間12日)、本拠地・ガーディアンズ戦で101.4マイル(約163.2キロ)の豪速球を頭部に受けながらも、プレーを続行。ファンは「オーノー!」と驚愕している。
衝撃のシーンは9回2死一塁、右腕のエマヌエル・クラセ投手が投じた1球が抜けて、右打席のダンの頭部へ一直線。ヘルメットを直撃した。ヘルメットは弾け飛び、ダンは崩れ落ちて座り込んだが、すぐに立ち上がり、涼しい顔で一塁へ向かった。
本拠地のファンからはクラセへ大ブーイング。ダンはトレーナーらと少し話すとそのままプレーを続行。今度はファンから大歓声があがった。
米国でスポーツデータを提供する「コーディファイ・ベースボール」が死球の映像を投稿するとファンは「オーノー!」「無事を祈る」「ヘルメットは命を助けてくれる」「颯爽と一塁に歩いていった。なんてことだ」「ヒヤッ」と肝を冷やしていた。さらにレッズ地元放送局「バリー・スポーツ・シンシナティ」の公式X(旧ツイッター)の投稿に対しても「わざとではないと理解できるけど、レッズは報復をするべきだ」「すぐに交代させるべき」「自分だったらマウンドに突進する」「許されるべきではない」と、レッズファンからの怒りのコメントも寄せられていた。
25歳のダンは試合後「試合に出続けたかった。人生で何度も死球を受けているからね」と笑顔。「地面に崩れ落ちたけど、視界が消えるようなことはなかった。なので、大丈夫だとわかった。立ち上がったときも問題なかったから、一塁へ歩いていった。ヘルメットは少し割れたけど、いい仕事をしてくれた」と再び笑った。
相手投手のクラセについても「『自分が悪かった。わざとではない』という仕草をしてきた。(対戦相手の)ネイラーも大丈夫か確認してくれた。わざとではないと思うから、問題ないさ」と寛大な姿勢を見せていた。