西武に残された「4」 6月2勝12敗で借金25…深刻な「-88」、課題は12球団最低の.202
西武は12球団ワーストの143得点で得失点差は「-88」
西武が長いトンネルから抜け出せずにいる。昨季5位からの巻き返しを図ってスタートした松井稼頭央監督だったが春先から大型連敗を繰り返すなど、最下位に低迷。松井監督は休養し、5月28日の交流戦からゼネラルマネジャーの渡辺久信氏がGM兼監督代行となったが、6月も2勝12敗と苦しい状況は変わらず。レギュラーシーズンが再開する今月21日から低迷脱出を目指すリスタートを切る。
西武は昨季チーム打率.233、ともにリーグワーストの90本塁打、435得点だった攻撃不足の解消を期して今季を迎えた西武。だが、今季ここまでのチーム打率.202、143得点はともに12球団ワースト。失点は231。得失点差「-88」が苦しさを象徴している。
メジャー114発の長打力を買われて加入したヘスス・アギラー内野手は打率.204、2本塁打10打点で5月8日に抹消された。昨季はヤンキースでプレーしたフランチー・コルデロ外野手は打率.141、1本塁打4打点。現在は2度目の登録抹消で2軍にいる。
状況を打破すべく、新たな補強も次なる一手として考えられる。6月に入り、20歳左腕の菅井信也投手や育成ドラフト6位の奥村光一外野手を支配下登録としたが“劇薬”とはなっていない。
西武の現在の支配下登録選手は66人。上限の70人まで枠は4つ空いている。6月15日に2年連続で交流戦の最下位が確定した際、渡辺監督代行は「この交流戦をきっかけに……という形で入ったんですけど、結果的にこういう形になって、本当にファンに申し訳ない。応援で(選手を)鼓舞しているというのは伝わってきて、期待をかけてくれたファンには本当に申し訳ない」と厳しい表情をみせていた。
19勝44敗、借金25の苦境をどのように浮上していくのか――。補強、トレード、育成選手の“昇格”、あるいは現有戦力でしがみついていくこともできる。支配下登録期限は7月31日だ。
(Full-Count編集部)