ベッツら離脱で緊急事態…ド軍は「WS進出しないと失敗」 球界OBが指摘する“弱点”

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

元Wソックスのピアジンスキー氏が進言する「ローテ3番手」と「下位打線」

 大谷翔平投手の所属するドジャースが怪我人に苦しんでいる。17日(日本時間18日)時点で、右肩痛の山本由伸投手、死球を受け左手を骨折したムーキー・ベッツ内野手ら14人が負傷者リスト(IL)入り。“野戦病院化”する中、米ポッドキャスト番組「Foul Territory」でAJ・ピアジンスキー氏らが今後の補強を占った。

 チームは15日(同16日)の本拠地・ロイヤルズ戦で山本が2回緊急降板、さらに翌16日(同17日)にはベッツが死球を受け左手を骨折した。負傷者が続出する中で、元ホワイトソックスで通算2043安打を誇るピアジンスキー氏と、エリック・クラッツ氏が話し合った。

 課題となっているのは投手と下位打線。ピアジンスキー氏は「ワールドシリーズに進出しなければ失敗なんだから、両方を獲りに行く」と断言。投手では山本のほかにボビー・ミラー、クレイトン・カーショーらが先発では離脱中。ミラーは復帰間近ということもあり「ローテ3番手あたりの、長いイニングを投げてくれる投手を狙う」と語った。

 一方、「僕にしてみれば(先発ローテより)そのほうが心配」と語るのが下位打線。同氏は「打線については下位がよくない。申し訳ないが、ここまでよくない。テオスカー(・ヘルナンデス外野手)の後が非常に悪い」と指摘。マックス・マンシー内野手らもIL入りしている中で、ブルージェイズからDFAとなったキャバン・ビジオ内野手を獲得したが「二塁、遊撃を守れる選手を探さなければ」と提案した。

 クラッツ氏は「ドジャースはオフにかなりの金額を費やした。12億ドルを使ったのだから。だからワールドシリーズ進出でなければ失敗」とオフの超大型補強について指摘。「選手を獲得しつつ、誰かが台頭することにも期待する」と話した。

 同氏が提案したのは2021年のブレーブスの成功例だ。同年は外野手を最終的に4人補強し、ローテーションでスタメン起用していた。「彼らは大いに成功してワールドシリーズを制覇した。(打者補強は)絶対に必要というものではないがワールドシリーズに進出するチームならば動くべきだ」と進言していた。

(Full-Count編集部)

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