鷹・野村大樹と西武の元ドラ1齊藤大将の電撃トレード成立 育成は史上初…両球団発表
シーズン中の支配下選手と育成選手のトレードは史上初
ソフトバンク・野村大樹内野手と西武・齊藤大将投手のトレードが成立したことが5日、両球団から発表された。同リーグかつ、首位を独走するソフトバンクと26ゲーム差の最下位に低迷する西武との異例の形となった。シーズン中の支配下選手と育成選手のトレードは史上初めて。西武は巨人から獲得した松原聖弥外野手に続き、今季2度目のトレード補強となった。
6年目の野村大は早実高から2018年ドラフト3位で入団。公称身長171センチと小柄ながらもパンチ力が魅力で、高校通算68本塁打を記録した。高校1年時で4番を任され、1学年上の現日本ハム・清宮幸太郎内野手が3番に座るなど、入学直後から非凡な打撃センスを見せていた。
昨季はプロ初本塁打をマークするなど、自己最多の41試合に出場して打率.216、1本塁打、4打点だった。通算では出場83試合で打率.218、1本塁打、15打点。今季は開幕2軍スタートとなり、6月4日に出場選手登録されたが、2試合の出場で2打数無安打。同7日に登録を抹消されていた。
ソフトバンクに移籍する齊藤は2017年ドラフト1位で明大から入団。即戦力左腕として期待されたが、思うような結果を残すことができないまま、2021年5月に左肘のトミー・ジョン手術を受け、同年オフから育成契約選手として再出発していた。
昨年はファームで40試合に救援登板し、3勝4敗、防御率2.70と結果を残した。今季もここまでリリーフとしてファームで12試合に登板して1勝、防御率3.00と安定した成績を残している。
2人のコメントは以下の通り。
○野村大樹
「これまでプロ入りから5年半もの間ホークスで過ごさせてもらったので、話を受けてすぐは複雑な思いもありましたが、ライオンズさんに必要とされて行くと思っているので今は素直に頑張ろうという気持ちです。ホークスでの一番の思い出はプロ初安打(2019年9月28日オリックス戦)を打った時です。みんなが一緒に喜んでくれましたし、小さな時から見ていたプロ野球の世界で自分がヒットを打ったというのはすごく印象的なことでした。これから関東の球団に行くということで、母校(早実高)が1番近い球団ですし、心機一転頑張ろうと思っています。ファンの皆さんへは、これまでの応援への感謝を伝えたいです。これからの僕も、ホークス戦以外は応援してくれたら嬉しいです」
○齊藤大将
「7年間、良くも悪くも本当にたくさんのことがありましたが、充実した日々でした。昨年1年間は、納得のいく試合も多かったです。チームが変わってもやることは変わりませんし、環境も変わるので、気持ちを新たに、気合いを入れ直してがんばりたいと思います」
(Full-Count編集部)