75年の歴史で初…セ・リーグで珍記録誕生か 1位が“年18ペース”「本当に少ない」

広島・矢野雅哉、DeNA・牧秀悟、阪神・近本光司(左から)【写真:小池義弘、矢口亨、荒川祐史】
広島・矢野雅哉、DeNA・牧秀悟、阪神・近本光司(左から)【写真:小池義弘、矢口亨、荒川祐史】

セ盗塁1位は近本の11個で年間18個ペース…2リーグ制以降の最少は24

 今年のプロ野球も残り1カードで前半戦が終了。オールスターを経て後半戦に入る。個人タイトル争いも佳境を迎えるが、セ・リーグの盗塁部門で“異変”が起きている。トップは阪神・近本光司外野手で11個。年間で18個ペースだ。

 セの盗塁王争いが“大混戦”だ。トップの近本を追うのは、DeNA・牧秀悟内野手と広島・矢野雅哉内野手の9個。さらに広島・小園海斗内野手と羽月隆太郎内野手が8個、DeNA・梶原昂希外野手と巨人・門脇誠内野手が7個で続く展開となっている。

 近本はチーム87試合で11盗塁。シーズン143試合換算で18個ペースになる。1950年に2リーグ制になって以降、10個台で盗塁王を獲得した選手はいない。最少は24個。1993年のセ・リーグで緒方耕一と石井琢朗、2022年のパ・リーグでは和田康士朗、荻野貴司、源田壮亮、西川遥輝が24盗塁でタイトルを手にした。

 1リーグ時代を含めた史上最少数での盗塁王は、35試合制だった1938年春の江口行男(名古屋金鯱)の14盗塁だ。今季は投高打低の傾向が顕著だが、やはり少なさが際立つ。SNSには「今年は本当に少ない」「投手がレベルアップしているのか」「驚きの展開」「20個はいってほしい」「盗塁も難しい時代になってきた」とコメントが寄せられている。大混戦のセ盗塁王争い。今後、誰が数字を伸ばしていくだろうか。

(Full-Count編集部)

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