ビッグユニット大暴投にヒヤリ!? 25年前の米球宴名場面に「ビーストモード」
1球目に超剛球で大暴投、腰が引けた打者はそこから3球三振
弘法にも筆の誤り。どんな素晴らしいメジャー選手であれ、時には失敗することもある。そう、“ビッグユニット”の愛称でおなじみの殿堂投手、ランディ・ジョンソンも、だ。ジョンソンが1993年のオールスター戦で演じた大暴投を、MLB公式インスタグラムが19日(同20日)、近年米国で定着している“木曜日に昔を振り返る”「#TBT(Throw Back Thursday)」の企画として公開した。
「#TBT」のハッシュタグとともに「典型的なビッグユニット」という言葉が添えられた動画は、1993年にボルチモアで開催されたオールスター戦の一幕だ。
3回2死走者なしの場面。ナ・リーグの4番ジョン・クラック(当時フィリーズ)と対戦したジョンソン(当時マリナーズ)の初球は、いきなり頭上をはるか高く越えてバックネットを直撃する大暴投となった。剛速球を誇るジョンソンの荒れ球に恐れをなしたクラックは、そこから1球外角ストライクを見送った後、へっぴり腰で2球空振りしてあえなく三振。「お見それしました」とばかりに頭を下げ、ヘルメットをポーンと放り投げるシーンが動画に収められている。
25年経った今でも、画面から迫力が伝わってくるジョンソンの剛球に、ファンからは驚きの声が殺到した。
「どんな時でも(ジョンソンは)私のお気に入りの投手」
「本当にすごい!」
「私たちの世代のGOAT(Greatest Of All Time/史上最高)」
「極めて素晴らしい」
「一流」
「究極の投球」
「超完璧だ!」
「ランディ・ジョンソン=ベスト」
「その場面は昨日のことのように覚えているよ」
「ビーストモード」
「これが大好きだ!」
ジョンソンは、4年後の1997年オールスターでは、ラリー・ウォーカー(当時ロッキーズ)の背後に大暴投し、左打者のウォーカーがヘルメットを逆さにかぶって右打席に入るという名場面も生まれている。若い頃は救いようのないノーコンだったというジョンソンだが、22年のメジャー生活で積み上げた勝ち星は303個(166敗)。オールスターでの暴投にまつわる名場面は、いまだに輝きを放っている。