若手有望株手放し…菊池雄星は「相当重圧がかかる」 地元記者が呈した疑問
1対3のトレードでブルージェイズからアストロズへ移籍した
菊池雄星投手は、ブルージェイズからアストロズへ1対3のトレードで移籍することが29日(日本時間30日)に発表された。MLBネットワークの番組「MLBナウ」では、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のアストロズ番記者チャンドラー・ロームがこのトレードについて解説した。
ローム記者は「先発投手6人が負傷者リスト入りしているアストロズは、先発投手を獲得しなければならなかった。この後どの試合も落とせないアストロズとしては代償を払う必要があった。売り手市場だったし、アストロズのファームはよくないのでオファーできる選手が少なかった」と状況を説明。
若手有望株のジェイク・ブロス投手、ジョーイ・ロペルフィド外野手、ウィル・ワグナー内野手がブルージェイズに移籍したことで「ファンには好意的には受け止められなかった。ロぺルフィドが去るのを見たくなかった。ブロスについてはこの先少し後悔するかもしれない。このトレードで有望株を手放しすぎたかは3、4年しないと分からないが、キクチに“相当な”プレッシャーがかかる要素ではある。結果を出していいプレーをして、トロントでの最近12先発より良くならなくてはならない」と強調した。
そして司会者が「キクチ(のここまでの数字)はリーグ平均をかなり下回っています。一方で他のトレードを見ると、有望株をあまり手放さすに済んだチームもありますね。例えばドジャースです」と投げかけた。
するとローム記者は「ドジャースは有望株2人を手放すだけで済んだ。アストロズは(菊池に)3人を手放した。デイナ・ブラウン(アストロズGM)は29日(同30日)にトレードを敢行した。(期限ぎりぎりまで)待てば、もう少し安くなっただろうかとは考えてしまう。まだ期限まで24時間ある段階でトレードを敢行したのは、少し動揺していたからなのかと思ってしまう。キクチをさらにいいオファーをした他チームに取られてしまうと思ったのだろうか」。有望株を多く手放しただけに、菊池にかかる重圧も増えそうだ。