広島に現れた“新たな忍者”「次元が違う」 12球団最強「11.5」の25歳「エグすぎ」

広島・矢野雅哉【写真:小池義弘】
広島・矢野雅哉【写真:小池義弘】

好守を連発している広島・矢野

 広島に現れたもう一人の“忍者”がチームを支えている。4年目の矢野雅哉内野手は、守備指標「UZR」で遊撃の数値が12球団1位。2日の中日戦では、滑り込んでからノーバウンド送球を見せ、「なんでこの体勢でノーバンなのよ」「矢野の守備は金取れる」とファンも大興奮だった。

 セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)によると、守備全般の貢献度を表す「UZR」(遊撃手)は、4日終了時点で「11.5」を記録しており、2位の源田壮亮内野手(西武)の5.0に大きな差を付けている。

 4日まで行われた本拠地6連戦では、菊池涼介内野手と矢野が随所に好プレーを披露。2日の中日戦では矢野がカリステの三遊間への打球に逆シングルで飛びつくと、起き上がりざまにノーステップで一塁アウトに。ファンからは「なんじゃこりゃ……」「次元が違う」「とるだけでも凄いのに、この肩よな 余裕でアウトなん、矢野さすがすぎる」と称賛の声が殺到した。

 昨年は、遊撃では巨人の門脇誠内野手が存在感を見せ、今季の活躍に期待が集まっていたが、出場数を減らしている状況。4年目の矢野は規定試合に出場している遊撃手の中では失策もリーグ最少の6個となっており、ゴールデン・グラブ賞の有力候補となっている。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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