ヤンキース・田中将大が1年ぶりの完投で9勝目! ヤンキースは3連勝
田中の好投でブルージェイズとの首位攻防を制したヤンキース
ヤンキースの田中将大投手が15日(日本時間16日)、敵地でのブルージェイズ戦に先発し、約1年ぶりとなる完投勝利。9回を投げ5安打1失点の好投で9勝目(5敗)を挙げた。4-1でア・リーグ東地区の首位攻防戦を制したヤンキースは、3連勝となった。
ア・リーグ東地区で首位を争うブルージェイズの先発は、前回対戦と同様エストラダ。ヤンキースは、前日代打逆転3ランを放ったベルトランが、初回に12号ソロホームランを放ち1点を先制する。
田中は初回、簡単に2死を取るが、3番バティスタにレフト前へ運ばれる。続くエンカーナシオンが初球を叩くと、打球はライト方向への大きな当たり。これをベルトランがフェンス際で何とかキャッチし、無失点で切り抜ける。
ヤンキースは3回表、1死からエルズベリが右中間を破る3塁打を放ちチャンスを作る。その後2死一塁、三塁となるが、マッキャンがセカンドフライに倒れ得点を奪えない。
5回、田中は突如コントロールを乱し、大きなピンチを迎える。先頭のゴインズをストレートのフォアボールで歩かせると、リベアにレフト前ヒット、トゥロウィツキーも歩かせ無死満塁。ここでドナルドソンにレフトへの犠牲フライを許し、三塁ランナーが帰り1-1の同点に追いつかれる。しかしここから田中は粘りを見せ、バティスタを空振り三振、エンカーナシオンをセカンドフライに打ち取り、最少失点で切り抜けた。
ブルージェイズ先発のエストラダは尻上がりに調子を上げ、ヤンキースは4回以降ランナーすら出すことができない。6回も簡単にツーアウトを取られたが、好調のテシェイラが甘く入った変化球をすくい上げると、打球はライトスタンドポール際へ飛び込む31号ソロホームラン。4番の一発でヤンキースが再び2-1とリードを奪った。
リードをもらった田中は落ち着きを取り戻し、6回、7回と三者凡退で抑える。すると8回表、1死からベルトランがフェンス直撃の2塁打で出塁すると、テシェイラがセンター前へタイムリーを放ち、ヤンキースは貴重な追加点を手にする。
9回表にエルズベリのタイムリーで1点を加えたヤンキースは、9回裏のマウンドに田中を送る。田中は9回を三者凡退に抑え、4-1で勝利。田中は昨年6月28日以来となる完投(完投勝利は6月11日以来)で9勝目を手にした。9回112球を投げ、5安打8奪三振1失点の見事なピッチングで、防御率は3・56となった。
ア・リーグ東地区の首位攻防3連戦は、田中の好投とベルトラン、テシェイラの活躍でヤンキースが2連勝、ゲーム差を1・5に広げている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count