「かなり泣いた」ド軍主砲の心を支えた“仲間” 感動の光景…米実況が明かした秘話
フリーマンの第1打席では場内大歓声…ハーパー、トラウトも気遣う
【MLB】ドジャース 5ー3 フィリーズ(日本時間6日・ロサンゼルス)
ドジャースのフレディ・フリーマン内野手が5日(日本時間6日)、本拠地でのフィリーズ戦で復帰した。初回の第1打席に入る前には、場内が拍手に包まれる異例の光景が広がった。三男が病気という状況で、他球団の選手ら、多くの人物がフリーマンを支えていたことを地元放送局の実況が伝えた。
フリーマンは三男のマックスくんが「ギラン・バレー症候群」を発症。急に手や足に力が入らなくなる病気で、集中治療室で治療を行っていた。フリーマンは7月26日(同27日)からチームを離れ、看病にあたっていた。1打席を迎えると、場内のファンが立ち上がって拍手。相手球団のブライス・ハーパー内野手も拍手、ニック・カステヤノス外野手も帽子をとって胸に手を当てていた。
地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の実況ジョー・デービス氏は、拍手が起こっている間沈黙。その後、試合前のフリーマンとの会話の内容を紹介した。
デービス氏は試合前に「この打席(第1打席で)ファンが君の名前を呼ぶことは、何を意味するのか」と尋ねると、フリーマンは「先週1週間はかなり泣いた。今日の記者会見でもそうだったし、おそらく今夜(の試合で)もまた同じことが起きるだろうね。なぜなら、とても大事なことだから」と話したという。
大谷をはじめとしたチームメート、フィリーズの選手たちもフリーマンにエールを送った。デービス氏は「家族に支えられ、ドジャースや(古巣の)ブレーブスの全員から言葉を掛けられた。他チームの監督たちからも。ブルワーズのパット・マーフィー(監督)はビデオを彼に送り、(ブルワーズの)コーチ陣全員が幸福を祈っていました」と紹介した。
続けて「MLBコミッショナー(ロブ・マンフレッド氏)からも連絡がきました。ブライス・ハーパーもテキストを送りました。マイク・トラウトは病院にドーナツを届けたいと思っていました。『ほら、僕はケガをしていて何もできないんだから、届けさせて、フレディ』と彼(トラウト)は言いました。そして、彼(フリーマン)は今、このファンの大歓声を聞いています」と伝えた。
「人格者」として知られるフリーマン。球界全体が復帰を温かく迎え入れた。
(Full-Count編集部)