大谷翔平、史上初の快挙に現実味 スピード到達で45-45も視野…番記者断言「明らかに最有力」
「ジ・アスレチック」のアルダヤ記者も太鼓判「明らかに最有力候補」
【MLB】ブルワーズ 5ー4 ドジャース(日本時間15日・ミルウォーキー)
ドジャースの大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、敵地・ブルワーズ戦で今季6度目のマルチ盗塁を記録し、自身初、今季メジャー最速で35本塁打&35盗塁を達成した。ここまで37本塁打はリーグトップ。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のドジャース番ファビアン・アルダヤ記者はMVPの可能性について「明らかに最有力候補」と断言した。
大谷はここまで打率.295、37本塁打、86打点、OPS1.000をマーク。盗塁数もリーグ単独2位の35個目を記録。8月は打率1割台と不調ながら既に5本塁打を放っている。指名打者で1年間出場し、これまでMVPを獲得した選手は今まで1人もいないが、ファングラフスのWARは5.8でリーグ1位となっている。
アルダヤ記者は三振が増え、四球が減ったことを指摘し「8月は最高の月とは言えない」としつつも5本塁打を評価。「状態を落としているかもしれませんが、本塁打を打つ力があります」。また、ムーキー・ベッツ内野手が復帰したことでマークが分散されることもあると見ている。「数日前までベストな打線ではなかったことは考慮しないと」と今後に期待した。
後半戦に入り、ダイヤモンドバックスのケテル・マルテ内野手が打率.324、11本塁打24打点と絶好調。また、熾烈なタイトル争いを演じているブレーブスのマルセル・オズナ外野手も打率.295、9本塁打13打点、OPS.957と実力を発揮している。それでも「誰だって数週間、数か月単位で調子を落とすことがあります」と気にしない。
シーズン換算では49本塁打、46盗塁ペース。史上初の“45-45”も射程圏内にいる。さらに打率こそ.295に下げているものの3冠王の可能性も。アルダヤ記者は「いい形でシーズンを終えることができたら、議論も少なくなるでしょう」。史上初の快挙が現実味を帯びてきた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)