井端ジャパン、U15ワールドカップ初優勝 激闘制して悲願…小久保が窮地救う好返球

侍ジャパンU-15代表が大会初優勝を飾った【写真:Getty Images】
侍ジャパンU-15代表が大会初優勝を飾った【写真:Getty Images】

侍Jは2016年の第3回大会以来2回目、海外開催では初の決勝進出

「第6回 WBSC U-15 ワールドカップ」が25日(日本時間26日)、コロンビア・バランキージャで決勝戦が行われ、井端弘和監督が率いる侍ジャパンU-15代表はプエルトリコに7-6で勝利。大会初優勝を飾り、選手たちは歓喜に酔いしれた。

 先発のマウンドを任された林将輝(日高リトルシニア)は初回に四死球で無死満塁のピンチ招き、犠飛で先制を許す。しかし直後に新井悠河(藤岡ボーイズ)が適時三塁打で同点にすると、2回には大宮翔(東北楽天リトルシニア)の適時打と暴投で3-1と逆転に成功した。

 3回、林は再び無死満塁を背負い、1死後から2度の押し出しで同点。犠飛で再び勝ち越しを許した。それでも侍ジャパンは諦めない。4番・岡田良太(熊本泗水ボーイズ)が三塁打を放って試合を振り出しに戻し、丹羽裕聖(愛知尾州ボーイズ)の右前適時打で逆転に成功した。4回には中島齊志(飯塚ボーイズ)が右翼線へ貴重な2点三塁打を放った。

 7-5の6回、日本は2死二、三塁の大ピンチを招き、中前打で1点差に。二塁走者がホームを狙ったが、中堅の小久保颯弥(愛知名港ボーイズ)が好返球し、捕手・中嶋蒼空(佐倉シニア)もうまくボールを捕球し、タッチアウト。窮地を救うプレーに場内は大歓声が起きた。最終7回、戸倉光揮(狭山西武ボーイズ)は1死一、二塁と一打逆転の場面を迎えたが、川上慧(明石ボーイズ)の好守もあって7-6で薄氷の勝利。日本は悲願の初優勝を手にした。

「第6回 WBSC U-15 ワールドカップ」は16日(同17日)から10日間かけて開催され、日本はオープニングラウンド5戦全勝を飾った。グアムとの第4戦では先発した大久保遼投手(東京ヴェルディボーイズ)が、5回参考ながらノーヒットノーランを達成した。スーパーラウンドではチャイニーズ・タイペイに7回2死から逆転負けを喫したものの、4勝1敗で勝ち抜け、2016年の第3回大会(福島県いわき市開催)以来2回目、海外開催では初めての決勝へと駒を進めていた。

 井端監督は昨年10月4日、野球日本代表「侍ジャパン」のトップチームの新監督に就任した。U-15代表監督も兼任し、史上初めてトップチームの監督が学生世代の指揮を執る。「アンダー世代には結束力、日本代表としての行動、言動を求めてきた。その辺かなと思います」と思いを語っていた。

【実際の映像】侍ジャパンを救ったレーザービーム 15歳小久保の美技に場内騒然

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