U-18代表が巨人主砲の“ポーズ” プロ注目左腕もマウンドで…即席チームに芽生える絆
U-18代表は大学代表に完敗も…取り入れた巨人の“丸ポーズ”
高校野球のスターたちに“絆”が芽生えている。「第13回BFA U18アジア選手権」に出場する侍ジャパンU-18日本代表は28日、ほっともっとフィールド神戸で大学日本代表と壮行試合を行った。試合は1-7で敗れたものの、必死に大学生に食らいつく中で甲子園では見られなかった姿が目に入った。
1-1で迎えた4回、右翼を守る大阪桐蔭の境亮陽外野手(3年)がスライディングキャッチを試みたが、捕れずに二塁打を許してしまう。慣れないナイターでの守備。難しさもあった。そんな境を攻守交代の際にベンチ前で出迎える選手の中に、見覚えのあるポーズをする姿があった。
東海大相模の藤田琉生投手(3年)を筆頭に数人が頭の上で、両腕で大きな丸を作るポーズ。巨人・丸佳浩外野手が本塁打を放った際に披露するいわゆる“丸ポーズ”で明るく出迎え、笑顔があふれた。さらに、「6番・左翼」で出場した大阪桐蔭の徳丸快晴外野手(3年)が安打を打った際にも、笑顔の“丸ポーズ”が見られた。
一連の流れを藤田に尋ねると、「この合宿でみんなと仲良くなったので、コミュニケーションの一部でやっています。自分や中崎(琉生=京都国際)が考案して、投手陣みんなでやっています」と明かす。徳丸の“丸”にちなんだポーズだった。
7回に藤田が登板した際、境が右翼から三塁へ好返球で補殺。連打を浴びて我を失いかけていた左腕を救うビックプレーだった。このレーザービームに、藤田はマウンド上から境へ“丸ポーズ”を送った。「自分が緊張していたので、それ(好返球)を見てリラックスできました」。自然と出た感謝の表れだった。
まだチームメートになって数日しか経っていない。それでも大会は目の前に迫っている。チームワークは勝利に直結する。それぞれ夏を戦い抜いた猛者たちだからこそ、重要性が分かる。台湾の地で“丸”が掲げられる日が待ち遠しい。