大谷翔平、デコピンと共に断ち切った“負の連鎖” 打率.182と大苦戦…8人目で今季初

42号を放ち、ナインに迎えられるドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
42号を放ち、ナインに迎えられるドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

ボブルヘッドデーは当事者計7人で打率.182&ノーアーチと苦戦

【MLB】ドジャース 6ー4 オリオールズ(日本時間29日・ロサンゼルス)

 鬼門を払拭? ドジャースの大谷翔平投手が自らの一発で“冠デー”を祝福した。28日(日本時間29日)の本拠地・オリオールズ戦。大谷と愛犬デコピンのボブルヘッド(首振り人形)が配られた日に先頭打者アーチを描くなど、2安打2盗塁で主役らしい活躍を見せた。

 この日、球場には今季16回目の完売となる5万3290人が詰めかけた。試合開始前にはデコピンが始球式。大谷に抱えられてマウンドに降りると、その後大谷がホームベース後方へ。合図でボールを口に咥えて一直線にホームに向かい、見事ストライク投球を披露した。

 ボブルヘッドデーはドジャースナインにとって“鬼門”でもあった。配布された当日の本塁打は大谷が放つまでゼロ。3月30日(同31日)にフレディ・フリーマン内野が5打数3安打1打点の活躍を見せたが、以降は大谷の第1回含めて5人連続で安打なしだった。

 試合前時点で今季配布された現役打者7人は計22打数4安打、打率.182、1打点と大苦戦。フリーマン、テオスカー・ヘルナンデス外野手以外は無安打だったが、この日大谷が初回に豪快な一発。さらに2つの盗塁を決め、1998年のアレックス・ロドリゲス以来史上2人目となる42-42を達成した。

 大谷は試合後、「選手冥利に尽きるというか、入ってくれただけ選手はやる気が出るんじゃないかと思います」と満員の球場を振り返った。デーブ・ロバーツ監督も「どんな場面でも、彼は立派にやりとげてしまう」と絶賛していた。愛犬と共に豪快な一発を放った大谷に続き、負の連鎖を断ち切りたいところだ。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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