大谷翔平とジャッジが示した価値…1019億円&513億円に納得 「最も優れた」“FA直前”
米メディア「ブリーチャー・レポート」が掲載
ナ・リーグのMVP候補、ドジャース・大谷翔平投手とア・リーグの同候補、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手のFAウォーク・イヤー(FAになる直前のシーズン、契約最終年)について、米メディアは直近5年間で最高と評価した。
米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」が「近年でMLB最高のFAウォーク・イヤー」として5日(日本時間6日)にティム・ケリー氏のコラムを掲載。「ウォーク・イヤーに良い成績を収めることはFAに向けて役立つかもしれないが、必ずしも巨額の契約が保証されるわけではない。ここでは球界における過去5年間の最も優れたウォーク・イヤーを見てみる。それは、FAにおいてさまざまな結果につながったシーズンだ」と記している。
まずは2023年の大谷についてこのように言及している。エンゼルスは、この球団でのショウヘイ・オオタニの最後となったシーズンを無駄にしてしまったかもしれない。しかし、二刀流のスーパースターは、FA市場に出る前に歴史的な成績を残した。
彼は3シーズンで2度目となるア・リーグMVPに輝き、DHと先発投手の両方で素晴らしい活躍をしたのである。打撃では打率.304、44本塁打、95打点、OPS1.066、WAR6.5。投手では10勝5敗、防御率3.14。念のため言っておくと、オオタニは9月20日にシーズン終了となる肘の手術を受けたにもかかわらず、この成績を残した。もし健康を維持していれば、特にマウンドで(投手として)もう少し成績を伸ばせただろう。それにもかかわらず、オオタニはドジャースと10年7億ドル(約1019億円)の契約を結んだ。
ドジャースでの最初のシーズンでは投球しなかったにもかかわらず、オオタニは3度目のMVP獲得に向けて順調に進んでいるように見える、と報じた。
2022年のジャッジは「史上最も偉大なFAウォーク・イヤー」
ジャッジについては、2022年にプロスポーツ史上最も偉大なウォーク・イヤーを送ったかもしれない。印象的なのは、シーズン前にヤンキースから8年2億3050万ドル(約328億7000万円)の延長契約を断っていたことだ。彼は2022年に62本塁打を打ち、1シーズンでのア・リーグ最多本塁打記録を樹立した。
このシーズンは131打点、出塁率.425、長打率.686、OPS1.111、そして驚異的なWAR11.1、という成績で「球界をリードした」と言及。そしてオオタニを僅差で抑え、ア・リーグMVPを獲得した
サンフランシスコ・ジャイアンツやサンディエゴ・パドレスがジャッジの獲得に向けて強力なアプローチをしたにもかかわらず、彼はFAを経てブロンクス(ヤンキースの本拠地のある地区)に留まることを決め、最終的にヤンキースと9年3億6000万ドル(約513億3600万円)で契約した。
この2年後(2024年)、ジャッジはウォーク・イヤーとほぼ同じような成績を挙げており、ほぼ間違いなく2度目のMVPを獲得するだろう。この長期契約は、関わったすべての関係者にとってうまくいったと言っていえるのではないか。
大谷、ジャッジとも超大型契約を結び、周囲をも納得させる成績を残している。
(Full-Count編集部)