FA年に活躍→エ軍で“大失速” 349億円男が示した大型契約のリスク…米誌指摘
レンドンは2019年オフに7年約349億円でエ軍加入も…怪我続きで続く不振
エンゼルスのアンソニー・レンドン内野手は2019年オフにFAとなり、7年総額2億4500万ドル(約349億円)の契約で加入した。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は、FAウォーク・イヤー(FAになる年のシーズン、契約最終年)での働きについて、過去5年間で最高の選手の1人にあげた。
同メディアは5日(日本時間6日)、「近年でMLB最高のFAウォーク・イヤー」とする記事を掲載。2022年のアーロン・ジャッジ外野手、2023年の大谷翔平投手らと共に、2019年のレンドンを挙げた。ナショナルズに在籍していたレンドンはこの年に146試合で打率.319(545打数174安打)、34本塁打、44二塁打、126打点、OPS1.010をマーク。打点王を獲得し、二塁打数もリーグ最多だった。
プレーオフでも活躍してナショナルズのワールドシリーズ制覇に貢献。そのオフにエンゼルスと大型契約を結んだ。「レンドンはFAでエンゼルスから完全なノートレード条項が付いた、7年2億4500万ドルの契約を獲得した」と記事は説明する。
ただ、エンゼルスでは苦しいシーズンが続いている。60試合制で行われた2020年は52試合で9本塁打、OPS.915をマークしたが、2021年から昨年までの3年間は怪我の影響で58、47、43試合出場にとどまった。今季も56試合で打率.221(204打数45安打)、0本塁打、13打点、OPS.578となっている。また、今年1月にシーズン162試合は「多すぎる」などと発言して物議を醸した。
記事は「2020シーズンは好調な初年度を送ったが、その後は怪我やこのスポーツへの無関心さが影響して、エンゼルスで苦しい時間を過ごしていると」と解説。また、FAウォーク・イヤーに活躍した選手を獲得するのに際して「長期的な投資としてリスクが高い選手を見逃してしまう場合がある」と指摘している。
(Full-Count編集部)