日ハム大谷が圧巻155キロ締め、完封で自己最多12勝 「開幕戦のつもりで」
今季3度目完封&7度目2ケタ三振、12勝目にも「もっと伸ばせるように」
日本ハムの大谷翔平投手が18日、敵地でのロッテ戦で自己最多を更新する12勝目を挙げた。9回6安打無失点12奪三振1四球で今季3度目の完封。昨季に並ぶ11勝目を挙げてから2連敗と足踏みしていたが、この日は今季7度目の2ケタ三振を奪い、115球を投げ切ってリーグトップの12勝目を手にした。日本ハムは6-0の快勝で2連勝を飾った。
圧巻の1球だった。無失点で迎えた最終回。2死一、二塁で最後に迎えた打者は井口。フォーク3連投で追い込むと、最後は外角高めに155キロの直球を投げ込んだ。うなりを上げるボールで空振り三振。完封劇を締めくくった。
ロッテ打線を圧倒する快投。だが、試合後のヒーロインタビューで、大谷はまず「(捕手の)市川さんがすごくいいリードをしてくれて、打線も終始うちに流れが来るように点を取ってくれたので、すごく助かりました」とチームメートへの感謝の言葉を並べた。
11勝目を挙げてから今季初の2連敗を喫し、臨んだ一戦。「今日から開幕するくらいの気持ちで、開幕戦のつもりで臨みました」。気迫十分の投球だった。
シーズンを1か月半残し、自己最多の12勝目。大谷は「もっと伸ばせるように頑張りたいと思います」と誓う。「ゲーム差もありますし、落とせない試合ばかりなので、なんとか全力で1試合1試合頑張って行きたいです」。マジック28としている首位ソフトバンクには9・5ゲーム差と大きく引き離されているが、エースは諦めずに右腕を振り続ける。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count