エ軍レンドン「禁止薬物以外すべてやった」 351億円契約も故障禍…米紙に明かした胸中
レンドンが胸中激白「死ぬ気で頑張り続ける」
2020年にエンゼルスに移籍後、度重なる怪我に悩まされているアンソニー・レンドン内野手が地元紙に苦悩の胸中を激白した。復活へあらゆることを試したそうで、「禁止薬物以外すべてやった」と語っている。
レンドンはナショナルズ在籍時の2019年に146試合で打率.319(545打数174安打)、34本塁打、44二塁打、126打点、OPS1.010をマークし、打点王を獲得。プレーオフでも活躍し、ワールドシリーズ制覇の原動力になった。そのオフに7年総額2億4500万ドル(約351億円)でエンゼルスに加入したが、相次ぐ故障で成績は“じり貧状態”に陥っている。
60試合の短縮シーズンだった移籍1年目の2020年は52試合出場も、2021年から昨年までの3年間は58、47、43試合出場にとどまった。今季も57試合で打率.218(206打数45安打)、0本塁打、14打点、OPS.574。直近2試合は背中の痛みで欠場しており、34歳は満身創痍の状態のようだ。
地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は「アンソニー・レンドンはいくつもの怪我を克服するために『頑張り続ける』と言及した」とする記事を掲載し、現状を伝えた。記事によると、9日(日本時間10日)に取材に応じ、「何もやっても何を試してもうまくいかない。どうすればいいかわからない」と胸中を吐露した。
これまでに腰、手首、すね、ハムストリングなどを痛めてきた34歳。その対策について問われ、「ノー・アイデア。おすすめの方法があったら取り入れる。血液検査、DNA検査、食べ物(の改善)、栄養(摂取の改善)、アレルギー(対策)、抗炎症治療とかやりつくしたように感じる。ノー・アイデアだ。禁止薬物以外全てやったよ」と語った。
かつての姿を取り戻せるかと問われ、「難しい。これほど怪我や手術と長いこと闘っている」としながらも、「引退するまで死ぬ気で頑張り続ける」と前を向いた。現状には「フラストレーションを感じている」としながらも「辛抱強くやり続けて、死ぬ気で頑張り続ける」と繰り返した。幸い今回の背中の怪我は大事には至らず、近く復帰できることを明言した。苦悩の351億円男は、ここから這い上がれるのだろうか。
(Full-Count編集部)