青木の引退会見で村上が号泣「たくさん迷惑を…」 言葉絞り出す「ノリさんのおかげ」
村上と山田が花束贈呈に登場…青木の目にも涙
ヤクルトの青木宣親外野手が13日、都内で引退会見を行った。会見終盤には同僚の村上宗隆内野手と山田哲人内野手が登場し、花束を贈呈した。しかし、村上は登場から涙が止まらず。言葉を絞り出しながら「たくさん迷惑をかけたりしましたけど、こうしていい野球人生を歩めたりしているのはノリさんと出会ったおかげですし、本当に感謝していますし……」と思いを口にした。
青木は会見の中で、引退の決断時期や2009年に結婚した佐知夫人への感謝などを述べた。そして、1年目オフから合同自主トレを行い、今や球界の顔になった4番・村上についても言及。「年々成長していったので、今でこそ苦しんではいますけどそれもプロ野球生活の中では必要なことだと思っているので、これからの野球人生、幸せな野球人生を送ってほしいとは思いますけど」と話していた。
会見の終盤にはユニホーム姿の村上と山田が花束を持って登場。村上は終始、涙が止まらず、なかなか話出せずにいた。「たくさん迷惑をかけたりしましたけど、こうしていい野球人生を歩めたりしているのはノリさんと出会ったおかげですし、本当に感謝していますし……。全然言えないです。泣くつもりなかったんですけど申し訳ないです。ありがとうございました」と感謝を述べた。
青木からはプロ入りから目をかけてもらってきた。「とにかく結果を残し続けることが一番大事なので、第1歩目を大事にしようと教えていただいて今の僕がいますし、一言ではなく愛を持って接してくれました」と語った。続けて「僕がまだ若くていろいろミスだったり人間的にダメなことをしてしまったときに面と向かって叱ってくれた。僕を正すというか、人として愛を持って接してくれたことが一番かなと思います」と、良き先輩だったことも明かしている。
涙の後輩を見て、会見中は溌剌とした表情を浮かべていた青木の目にも涙が。目頭を押さえながら村上の言葉を噛み締めた。また、青木のメジャー移籍後に1番打者として歴史的な活躍を見せた山田も「23番と1番でたくさんノリさんを受け継がせてもらいました。キャプテンも。成績はもちろんですけど野球に対する姿勢、取り組み方は勉強になったので、そういうところを後輩たちにも伝えていけたら。本当にお疲れさまでした」と思いを明かした。