清原は「チームの中心」 4番で無安打も変わらぬ信頼…指揮官が語る“3要素”

立大戦に出場した慶大・清原正吾【写真:加治屋友輝】
立大戦に出場した慶大・清原正吾【写真:加治屋友輝】

秋季リーグ初戦…清原正吾は5打数無安打

 4番への信頼は変わらない。東京六大学秋季リーグ戦が14日、神宮球場で開幕し、慶大は立大に4-5でサヨナラ負けを喫した。延長11回までもつれた末、黒星スタートとなった慶大。その4番を任された清原正吾内野手(4年)は5打数無安打と悔しい結果に終わった。

 秋季リーグが開幕し、4年生にとっては最後のシーズンが幕を開けた。慶大で注目を集めたのは「4番・一塁」で出場した清原。8月31日には東京六大学選抜の4番として、日本ハム2軍と対戦し、エスコンフィールドで左越えアーチを放っていた。12日にはプロ志望届を提出。勢いそのままに、リーグ戦初となる本塁打に期待が高まっていた。

 しかし、結果は5打数無安打2三振。清原は試合を振り返り「甘い球を捉えられなかった。4番としての仕事をできず、チームを勝たせられなくて悔しい」と唇をかんだ。

 それでも堀井哲也監督からの評価は変わらない。春から変わらず4番起用を続ける清原について「チームの中心ですから。練習の調子はいいので、信頼は変わりません」ときっぱり。「練習の状態、オープン戦の結果、それらの状態を作っている姿勢」。この3要素の存在が、レギュラーを掴んでいる理由だと指揮官は語る。

 偉大な父を持ち、試合内容に関わらず高い注目を受ける人生。そこには他の選手とは違った難しさやプレッシャーがあるかもしれない。それでも毎試合のようにスタンドに駆けつけてくれる父・和博氏の存在は、「力になる」と感謝を忘れない。

 さらにプロ志望届を提出し、注目度は上がるばかりだ。それでも「(プロ志望については)覚悟を決めて、自分の腹に落とし込んで今日を迎えました。このシーズンは自分にとって特別な思いがあります」。優勝の2文字を最優先に追い求める。

(木村竜也 / Tatsuya Kimura)

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