今季勝ち越し消滅、指揮官が胸中吐露「苦しい」 3連覇から一転…迎えた“世代交代”
オリックス・中嶋監督「突き詰めていきたい」
■ソフトバンク 1ー0 オリックス(16日・京セラドーム)
もどかしさを声にするしかなかった。16日のソフトバンク戦(京セラドーム)に0-1で敗戦し、6連敗を喫したオリックスの中嶋聡監督は厳しい表情を浮かべた。今季22度目の完封負け。視線を落として言うしかなかった。
「この時期に、昨年であったら僕らがモチベーションを持っていた。1年が経って、全く逆の状態ですか? ってなったのは悲しいことですけど……。それでもやっていかないといけない。残り試合も、しっかりやっていかなくてはいけない部分を突き詰めていきたいと思います」
散発5安打で無得点。先発した曽谷龍平投手を援護できず11敗目(6勝)を喫した。曽谷はこの日、7回106球を投げて5安打1失点(自責0)の投球。防御率2.31を記録する左腕が、なかなか勝ち星を積み上げられない。
打線が盛り上がりを見せられず、得点力不足が否めない。「いっぱい言っているんですけど、そのままにはいかないですね、なかなか。それぞれ反省もするでしょうし、対策もするでしょうし、頑張ってはいるんですけどね。プロなので。結果しかないんでね。結果を残さないと生き残っていけないのは間違いないことなので。そこには自分らで追求していかないといけない」。静かに闘志を燃やすしかなかった。
残り12試合。58勝70敗3分けの借金12のため、今季の勝ち越しはなくなった。T-岡田外野手、安達了一コーチ兼任内野手、比嘉幹貴投手、小田裕也外野手の4人が現役引退を表明。3連覇を成し遂げたチームが生まれ変わる時期を迎えている。
(真柴健 / Ken Mashiba)