大谷翔平に「涙が出そうだった」 感極まった35歳ベテラン…ベンチでハグした“真相”
ベッツは「スーパークール」と脱帽…ドジャースナインにも衝撃
【MLB】ドジャース 20ー4 マーリンズ(日本時間20日・マイアミ)
ベンチから見た偉才の輝きに感動を禁じ得なかったようだ。ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・指名打者」で出場し、3打席連発を含む6安打10打点2盗塁の大活躍を見せた。前人未到の「50本塁打&50盗塁(50-50)」に到達し、球団新記録のシーズン50号、1試合10打点など数々の記録を樹立。メジャー歴11年のベテラン内野手は「涙が出そうだった」と思いを吐露した。
大谷は初回の第1打席で右中間二塁打を放ち、その後に三盗を成功させて今季50盗塁に成功。2回には右前適時打から51盗塁目を決めた。6回1死二塁の第4打席では右翼スタンドへ49号2ラン。そして7回の第5打席では、逆方向へ50号を叩き込んだ。さらに9回2死一、二塁の第6打席では右翼席へ51号。これで1試合3本塁打6安打10打点を達成。場内は興奮のるつぼと化した。
メジャー史に残る空前絶後の大活躍。同僚たちはどう見ていたのか。試合後の取材に応じたムーキー・ベッツ内野手は「スーパークール、スーパークール。言葉にできないよ。みんなと同じように偉大な活躍を見ることができた。本当にスーパークールな光景だ」と脱帽していた。
本塁打後にベンチに戻ってきた大谷へ“ヒマワリ種シャワー”を浴びせたテオスカー・ヘルナンデス外野手は「今年は投手として投げないことを知っていたから、シーズンが始まる前に『たくさんの本塁打と盗塁をマークする』と目標を設定したんだと思う。(40-40や50-50の目標は)言葉にしなかったかな。でも、走塁により力を入れていたね。本人の口から発せられたことはなかったけど、狙っているように感じたよ」と、今季を振り返りながら納得した様子を見せた。
中でも感情を爆発させていたのは、メジャー歴11年目の35歳“闘将”ミゲル・ロハス内野手だ。米スポーツ局「ESPN」のオールデン・ゴンザレス記者によると、ロハスは「正直、僕は涙が出そうだったよ」と感極まった様子だったという。「僕らが毎日目撃している舞台裏で起きたすべてのことを思うと、とてもジーンときたね。なかなかにクールな瞬間だよ。彼の才能はみんな分かっているんだけど、彼にとってあの数字に到達するのは、なかなかアメージングなことさ」と惜しみない称賛を送っていた。