大谷翔平に「誰も気が付かない」 “忍者盗塁”に放送局は混乱「どういうこと?」
5回の第3打席で四球…投手が反応できぬ間に二塁を陥れて58盗塁目を記録
【MLB】ロッキーズ ー ドジャース(日本時間29日・デンバー)
ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)の敵地・ロッキーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、今季58個目の盗塁をマークした。すでに54本塁打を放ち、「54本塁打&58盗塁(54-58)」まで数字を更新。偉業達成を見届けた地元放送局は「オー・マイ・グッドネス(なんということなんだ)」と唖然としていた。
初回の第1打席は右越えのシングル、第2打席は凡退して迎えた5回の第3打席。冷静にボールを見極めて四球で出塁した。右腕センザテラが警戒する中で、投手がモーションに入る前にスタートを切った。投手は投手は全く反応できず、悠々二塁へ。大台の60盗塁へ、あと2とした。
“立ったまま”の二盗成功に地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」は騒然とした様子。解説のエリック・キャロス氏が「オー・マイ・グッドネス(なんということなんだ)」と信じられないといった表情で言葉を出し、実況のスティーブン・ネルソン氏は「オオタニが盗塁を決めました。58個目です」と伝えた。
キャロス氏は続けて「走っても、5万人(のファン)、投手、捕手含めて、誰も気が付かないだろうという感じでしたね。ソー・グッド」と称賛しつつも「(センザテラのモーションが)そのすごく遅いことは理解できますが、どうやったらこんなことが起きるのでしょうか? 気が付かないとは、どういうことなんでしょう?」と、投手に“苦言”も呈した。
ロッキーズ戦前に取材に応じたドジャースのデーブ・ロバーツ監督は大谷の盗塁を制限しない意向を示し、「何人かの選手は(途中交代含めて)出場機会が(通常より)少なくなるかもしれないけど、選手たちは(自分たちの)プレーをしなければいけない」と“GOサイン”を出していた。