大谷翔平の「50-50」で生まれた名実況 米称賛殺到「完璧」…口にした“重要性”

マーリンズ戦で50号を放ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
マーリンズ戦で50号を放ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

50-50の瞬間を伝えたデービス氏「その瞬間の意味を考えないといけない」

 MLBの名シーンとなるだろう。ドジャースの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、ローンデポパークで行われたマーリンズ戦で前人未踏の「50-50」に到達した。歴史的な瞬間を放送席で伝えていたのは、地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」のジョー・デービス氏で、50号を放った際の“名実況”が話題となっている。

 左翼スタンドで打球が飛び込むと、デービス氏は「唯一無二の選手! 唯一無二のシーズンだ! ショウヘイ・オオタニ! 50-50クラブを立ち上げた!」と、偉業を大興奮で伝えた。

 この実況には、称賛の声が殺到。MLB公式サイトのジェイソン・フォスター記者はX(旧ツイッター)で「ジョー・デービス氏が完璧な実況だったことを称えたい。ありきたりなものではなかったし、準備もせず、バズらせようと意図したものではなかった。ありのままに実況をしたのだ。彼はプロだ」と投稿した。

 米メディア「OutKick」のドム・ボンビスト氏も、「友人であるジョー・デービスが完璧な実況をやってのけた。彼はよくやった。そして、この瞬間に正しい人物(実況)を起用したスポーツネット・ロサンゼルスもよくやった」と称えた。

 偉業の翌日、米スポーツ局「ESPN Los Angeles」は、デービス氏に電話でインタビュー。「事前でどう実況しようか考えていましたか? それとも即興でしたか?」と問われると、「両方です。大きな場面が起きて(即興)できるほど私は賢くはありません。私の仕事はその瞬間を捉えることです。なので、間違えずにその仕事をこなすには、その瞬間の意味(重要性)を考えなくてはいけません。彼がどんな選手で、野球界において彼はどういう存在なのか、多くの時間をかけて考えましたよ」と振り返っていた。

【実際の動画】大谷の50-50を伝えたデービス氏の実況

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