巨人、サヨナラで阪神3タテ 菅野が母校・東海大相模Vに花添える完投勝利
9回6安打1失点の快投で藤浪に投げ勝つ、9回満塁で坂本がサヨナラ打、阪神と0・5ゲーム差
巨人の菅野智之投手が20日、本拠地での阪神戦に先発し、完投で9勝目(8敗)を挙げた。9回6安打1失点と好投すると、9回に坂本がサヨナラ打を放ち、2-1で勝利した。この日、菅野の母校・東海大相模が仙台育英に快勝し、夏の甲子園で45年ぶり2度目の全国制覇を達成。後輩たちの快挙に華を添える快投で阪神を3タテし、0・5ゲーム差に迫った。
菅野は初回、2死から福留にレフトへの二塁打を浴びるも、ゴメスをライトフライに打ち取り無失点。2回も1死で今成にセカンドへの内野安打を許したが、江越をファーストフライ、鶴岡を空振り三振に仕留めた。
すると、その裏、巨人は2死一塁で小林が左中間を破る二塁打。一塁走者の亀井が一気に生還し、先制点を奪った。
しかし、4回、阪神は先頭の福留が右中間へソロ本塁打を叩き込む。菅野から会心の一発を放ち、同点に追いついた。
その後は両チームともチャンスを作るが、両投手が踏ん張り、得点を許さない。藤浪は6回、2死一、三塁とされるも、村田を空振り三振に仕留める。直後の7回には菅野が2死三塁とピンチを招いたが、鶴岡を二ゴロに打ち取った。
菅野は続く8回も2死二塁とされ、3安打の福留を敬遠。ゴメスとの勝負を選択し、追い込んでから直球で空振り三振に仕留めると、渾身のガッツポーズを繰り出した。
その裏、巨人は1死満塁と絶好のチャンス。ここで亀井に代打・高橋由を送るが、藤浪は空振り三振に仕留める。さらに、続く村田も空振り三振。2者連続空振り三振でピンチを切り抜け、こちらもガッツポーズを繰り出しながら雄叫びを上げた。
阪神は9回、2死二塁で鶴岡に代打・新井を送るが、センターフライ。またも菅野が踏ん張ると、その裏、巨人は1死満塁から坂本が2番手・呉昇桓の直球をとらえ、左中間へのサヨナラ打を放って2-1で勝利した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count