巨人・菅野が気迫十分、涙の完投 母校の全国Vに花添え「意地見せられた」
9回6安打1失点で坂本のサヨナラ打呼ぶ、前回登板は完封逃し「絶対今日は最後まで」
巨人の菅野智之投手が20日、本拠地での阪神戦に先発し、完投で9勝目(8敗)を挙げた。9回6安打1失点と好投すると、1-1の9回に坂本がサヨナラ打。劇的勝利で首位阪神を3タテし、0・5ゲーム差に迫った。
菅野は何度も走者を背負いながら、福留のソロホームランによる1失点のみに抑えた。阪神先発・藤浪との壮絶な投手戦で、ピンチを切り抜けるたびにガッツポーズを繰り出す気迫十分の投球。サヨナラ勝ちを呼び込んだ。
試合後、お立ち台に上がると、サヨナラ打を放った坂本に「絶対に打ってくれるって信じてたので、本当に感謝したいです」と頭を下げた。
前回登板では、DeNAを9回1死まで無失点に抑えながら、そこから3点を奪われて逆転負け。それだけに「(藤浪との投手戦は)正直、疲れましたけど、本当に前回悔しい思いをして、絶対今日は最後まで投げ切るという強い気持ちでマウンドに上がったので……」と話すと言葉を詰まらせ、最後は「本当にうれしいです」と言葉をつないだ。