田中将大の圧巻完封ショーにブーン監督も賛辞 「ローテの中で重要な存在」

今季初完封で8勝目を挙げたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
今季初完封で8勝目を挙げたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

変化球の制球を絶賛「終始完ぺきな投球をしていた」

 24日(日本時間25日)敵地でのレイズ戦でメジャー3度目となる完封勝利を飾ったヤンキース田中将大投手。3安打9奪三振1四球の圧倒的パフォーマンスでチームを勝利に牽引した。試合後、アーロン・ブーン監督は日本人右腕について「我々のローテーションの中の重要な存在」と自信を深めた。地元テレビ局「YESネットワーク」が伝えている。

 序盤から変化球が切れわたった田中は、スライダー、スプリット、カットボールなどを駆使しながら、レイズ打線を次々と凡退させた。気が付けば、今季最多タイとなる9奪三振を記録。ブーン監督は「スライダーの制球にいい感触があった。そして、今夜のスプリットは素晴らしかった。思い通りに制球できていたし、2ストライクから空振りを奪っていた。終始完ぺきな投球をしていた」と賛辞の言葉を並べた。

 前半戦は15試合に先発して7勝2敗、防御率4.54。投球回は83回1/3で、7回を投げきったことがなかった。本来の姿を見せられずにいた右腕だが、後半戦初マウンドでよみがえった。昨年も前半に苦戦を強いられたが、後半に復調し、プレーオフでは3試合に投げ、2勝1敗、防御率0.90と気を吐いた。ブーン監督は、昨季を引き合いに出しながら「ここから波に乗ってくれることを願っている。彼は実際、我々のローテーションの中の重要な存在だから」と期待を込めた。

 今季ヤンキースの先発ローテは、右腕セベリーノとベテラン左腕サバシアが健闘しているが、4番手以下はなかなか定まらない。田中がここから状態を上げ、プレーオフに向けて3投手の勝ち星が期待できれば、2009年以来となるワールドシリーズ優勝に1歩近づけそうだ。

(Full-Count編集部)

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