「まだ終わっていない」 前夜のシャンパン香る中…ド軍に継承されるLAレジェンドの名言

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

ド軍クラブハウスのモニターに映し出された名言「JOB’S NOT FINISHED」

 まだ前夜のシャンパンの香りが残るドジャースのクラブハウス。モニターには地元ロサンゼルスのレジェンド、故コービー・ブライアントの名言が映し出された。

「JOB’S NOT FINISHED KOBE BRYANT」

 コービーの名言が生まれたのは、2009年のNBAファイナル。レイカーズは2連勝スタートを切ったが、会見に登場したコービーの表情は険しいまま。「ハッピーじゃないのか?」と問われたコービーは冒頭の「まだ仕事は終わっていない。そう思うからだ」と発言。チームはその後4勝1敗でファイナルを制し、コービーの言葉は短期決戦に臨む心のあり方を示す名言となった。

 パドレスとの地区シリーズで2勝2敗で迎えた10日(同11日)の練習でも、コービーの名言はモニターに映し出された。12年連続でポストシーズンに進出していながら、世界一は2020年の1度だけ。目標はあくまで世界一だ。だからこそ、チーム関係者はこの言葉を映し出したようだ。

 13日(同14日)からメッツとのリーグ優勝決定シリーズが始まる。この日の全体練習の参加は任意で、大谷翔平投手は全体練習に参加しなかった。リフレッシュ休養とした模様だ。

 パドレスとの地区シリーズでは王手をかけられてから2連勝。逆王手をかけた9日(同10日)の第4戦後は、少しの笑みも見せなかった。メジャー7年目で初のポストシーズンだが、短期決戦での心のあり方は、どこかコービーに通じる気がする。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY