DeNA“CS4連勝”も心配な5併殺 コーチが指摘した25歳の初球打ち「今後どう活かせるか」

勝利を喜ぶDeNA・大貫晋一(左)と三浦大輔監督【写真:小林靖】
勝利を喜ぶDeNA・大貫晋一(左)と三浦大輔監督【写真:小林靖】

石井コーチ「攻めた結果とそうでない併殺があった」

■DeNA 2ー1 巨人(17日・東京ドーム)

 DeNAは17日、東京ドームで行われた巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦に2-1で勝利し、アドバンテージを含めた対戦成績を2勝1敗とした。ファーストステージから破竹の4連勝だが、打線は5併殺と心配な点もある。

 5回に1点を先制してなおも1死一、二塁では大貫晋一投手が犠打失敗で捕併殺。相手に流れがいってもおかしくない場面は何度もあったが、投手陣が踏ん張った。5併殺に三浦大輔監督は「バント失敗もありましたけど……でも前も言った話ですけど併殺になっても忘れろと。切り替えて切り替えて、誰かしら声を掛けて盛り立ててくれましたし」とベンチの前向きな雰囲気を明かした。

 CSはファーストステージで阪神に2連勝。そして王者・巨人に挑むファイナルステージでも戸郷翔征投手と菅野智之投手を立て続けに撃破した。4連勝と勢いは本物。だからこそ、冷静に足元を見つめないといけない部分もある。

 石井琢朗チーフ打撃兼走塁兼一塁ベースコーチは「攻めた結果として捉えていい併殺と、そうでない併殺があった。そうでない併殺は今後つなげていかないといけない」と振り返る。

“そうでない併殺”とは、2-1の8回の場面だ。1死から代打マイク・フォード内野手が左前打で出塁し、代走に知野直人内野手が送られた。さまざまな可能性が考えられる場面だったが、1番の梶原昂希外野手が初球のスライダーを引っかけ二ゴロ併殺打となった。

「あそこが野球勘というか、今後彼が成長するためには、ああいう場面でどういう打席を送れるかが一番大事。これも経験なので今後どう活かせるかだと思います」と石井コーチ。プロ3年目の今季、91試合で打率.292、4本塁打、30打点と大ブレークしてリードオフマンに定着した有望株の25歳だけに、この舞台でさらなる成長を願った。

“下克上”での日本シリーズ進出まであと2勝。若手たちは勝利とともに経験を重ねて強さを増していく。

(町田利衣 / Rie Machida)

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