「アウト1つ取る選択肢もあった」 痛恨野選&悪送球…DeNAオースティンの“後悔”

DeNAのタイラー・オースティン【写真:荒川祐史】
DeNAのタイラー・オースティン【写真:荒川祐史】

「うまくボールを握ることができなかった。それも含めて野球なのかな」

■巨人 4ー1 DeNA(19日・東京ドーム)

 DeNAは19日、東京ドームで行われた巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦に1-4で敗れ、初黒星を喫した。アドバンテージを含めた対戦成績は3勝2敗となり、王手をかけていた日本シリーズ進出へ足踏みとなった。7回に痛恨の野選と悪送球で2点を献上したタイラー・オースティン内野手は「1点の重みを知っているから、ホームでなんとかアウトをという気持ちが出ました」と“後悔”を明かした。

 1-1の7回だった。岸田のセーフティスクイズで1点を勝ち越され、さらに重盗を決められるなど1死二、三塁の場面。長野が右打ちしたゴロを前進しながら捕球したオースティンは本塁へ。しかし送球は逸れ、二塁走者の生還まで許した。重すぎる4点目に、思わず天を仰いだ。

 三塁走者は代走で出ていた俊足の増田大だった。「足が速い打者だとわかっていました。ボテボテのゴロだったので、今となって考えればファーストでアウトを1つ取るという選択肢もあったかもしれないですけど……」とオースティン。「うまくボールを握ることができなかった。それも含めて野球なのかなと思っています」と反省しつつ、切り替えを強調した。

 今シリーズはロースコアの展開が続き、オースティンが言う「1点」が重くのしかかっていた。それだけに選択した“攻め”は、結果的には試合を大きく左右するプレーとなってしまった。三浦監督も「ちょっと引っ掛かったかなって感じですけどね」と振り返った。

 2試合連続アーチを架けていた主砲のバットも、この日は4打数無安打2三振と小休止。「ジャイアンツはどんな状況で出てくる投手も素晴らしい。その中で粘って結果を出そうと思っていますが、野球なので出るときと出ないときがあります」。ファーストステージから6試合目で初めて黒星を喫したが、日本シリーズ進出へ有利なのは変わらない。あと1勝。オースティンのバットで導く。

(町田利衣 / Rie Machida)

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