ド軍監督、延長10回劇勝に「信じられない」 劣勢も「誰も下を向いていなかった」
ロバーツ監督「全員がコツコツやって、いい打席を心掛けていた」
【MLB】ドジャース 6ー3 ヤンキース(日本時間26日・ロサンゼルス)
大谷翔平投手の所属するドジャースは25日(日本時間26日)、本拠地で行われたヤンキースとのワールドシリーズ第1戦で延長10回に逆転サヨナラ勝ちを収めた。デーブ・ロバーツ監督は「もしかしたら、私が今まで野球を見てきたなかで最高の瞬間だったかもしれない。信じられないよ」と興奮状態だった。
1点を追う延長10回、3番のフレディ・フリーマン内野手が逆転サヨナラ満塁弾。1死一、二塁で1番の大谷は左邪飛も、好捕した左翼・ベルドゥーゴがスタンドに飛び込んだため走者は二、三塁に進塁。2番のムーキー・ベッツ内野手が申告敬遠で満塁となった場面でフリーマンに劇的弾が飛び出した。
「あの回が始まった時、ショウヘイを打席に立たせることだけを考えていた。彼ら(ヤンキース)がムーキーを歩かせる決断をした時、フレディが打ってくれると感じたんだ。そして、あのスイングを見て、行ったと確信した」と声を弾ませた。
中盤までなかなか得点できなかったが、「誰も顔を下に向けていなかった。私たち全員がコツコツやって、いい打席をすることを心がけていた」と振り返った。
大谷にも8回にワールドシリーズ初安打が生まれた。右翼フェンス直撃の二塁打で二塁トーレスの失策が重なって三進。ベッツの犠飛でホームインした。報道陣から「大谷が打球を粉砕してチームを勢いに乗せました。最高の選手がきっかけを作ったことについて。チームにとって燃料なのでは?」と問われ、「その通りだ。大きいよ。ショウヘイが強打して三塁まで行った」と力を込めた。
さらにベッツにも言及。6回1死三塁で三ゴロ。三塁チザムJr.の好守に阻まれたが、8回に中犠飛を打ち上げた。「内野が下がっている状況で強い打球を打ったけど、ジャズ(チザムJr.)が素晴らしいプレーをした。イライラするのではなく、次の打席で状況に応じた打撃をして打点を稼いでくれた。そういう小さいことが大きな結果に繋がった」と述べた。MVPトリオがそれぞれ持ち味を発揮して手にした1勝。指揮官も満足げだった。
(Full-Count編集部)