中央学院の“二刀流”大谷、甲子園へ 「頭蓋骨骨折」乗り越え「バットで貢献」

優勝盾を受け取る中央学院・大谷【写真:細野能功】
優勝盾を受け取る中央学院・大谷【写真:細野能功】

2安打2打点で春夏連続出場へ導く、監督は投手復活も期待「戻せるように」

 中央学院の“二刀流”大谷拓海がバットでチームを夏の甲子園に導いた。

 第100回全国高等学校野球選手権記念西千葉大会決勝は、26日にZOZOマリンで行われ、中央学院が6-2で東京学館浦安を破って、春夏連続出場を決めた。同校は今春の選抜に出場したが、夏の甲子園は初。背番号1を背負う大谷は「4番・右翼」で先発出場、初回にカウント0-2と追い込まれながら、中前に先制適時打を放つと、1-1の4回には1死から東京学館浦安の先発・池田亮哉投手の初球カーブを右翼へソロ本塁打。3打数2安打2打点の活躍を見せた。

「甘い球がきたら、思い切って打ってやろうと思った。決勝戦までつれてきてもらった。何とか自分のバットで貢献したかった。準決勝(の習志野戦)でヒットが出て、調子が上がってきた。何とか(チームに)勢いをつけられたらと。(いい時の状態に比べ)80%ぐらい」

 主戦投手だが、5月下旬の練習中に頭部死球で「脳挫傷」「頭蓋骨骨折」の重症を負い、1か月以上も離脱した大谷。西千葉大会にフル出場したのも7月19日の4回戦からで、「3番・右翼」でスタメンに登場していた。

 この日の決勝戦では、4回に4番・大谷に続いて5番のキャプテン池田翔も左翼へ連続アーチをかけた。「あの場面はしびれました」と相馬幸樹監督。甲子園に向け「(大谷を)もう一回(投手として本来のピッチングへ)戻せるようにしたい」と夏の甲子園白星を狙っている。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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