男女混成で新加入、メンズの悩み「どうやって?」 否定的な声も…切り拓いた“逆境”

「BsGuys」のJUNKIさん【写真:北野正樹】
「BsGuys」のJUNKIさん【写真:北野正樹】

「BsGravity」連載…第11回は「JUNKI」

 オリックスの球団公式ダンス&ヴォーカルユニットは結成11年目を迎える。今季は新たな“挑戦”をスタートさせ、「BsGravity(ビーズグラビティ)」として躍動。メンバーは「BsGirls」9人と「BsGuys」5人の男女混成14人でスタジアムを熱く沸かせた。第11回はヴォーカルを務める「JUNKI」に話を聞いた。

 178センチの身長から、キレのあるダンスを披露する。「メンバーでは多分、僕が1番身長が高いんです。だから、ちょっと振りが間違ったりすると目立ってしまうので……(笑)。Guysのメンバーと一緒に夜も練習してもらう日がありましたね。実演してもらって、曲の振り落としをしていく感じです」。影ながらの努力が、本番で光る。

 BsGravityを目指したきっかけは“二刀流”だった。「元々、野球が好きで。自分も歌手を目指して、歌のレッスンに通ったり。音楽に携わる仕事がしたいという思いもあって、自分の好きなことが、両方できる良い機会だなと感じたので、挑戦させてもらいました」。

 メンバーに加入後は「すごくありがたい環境です。2つの好きなことに関わっていけますし、やっぱり楽しさがあります。BsGravityを観に行きたいから野球のチケットを取ろう、と言ってくださる方もいる。それで少しでもプロ野球も盛り上がったらいいなと。音楽と野球の架け橋になりたいです」と充実感がにじむ。

「逆境だからこそ、新しいものを認めてもらうチャンスだとも感じていました」

 今季から従来の「BsGirls」に「BsGuys」5人が加わり、男女混成14人の「BsGravity」として活動している。新メンバーでもあったJUNKIは「最初は緊張しましたね。もう出来上がっているグループに新しく入るという感覚でした。ずっと10年間、BsGirlsでやられたところに急に男性が入る。どうやってコミュニケーションを取ろうかな……? と思った部分もありましたね」。

 新挑戦には様々な意見もあった。「否定的な声を頂いたこともあります。でも、そんな逆境だからこそ、新しいものを認めてもらうチャンスだとも感じていました。新しく生まれ変わり、新しいエンターテイメントを届ける立場としてチャレンジさせてもらいましたね」。多くのファンに認めてもらうため、力強くマイクを握る。

 メンバー内の絆は「めちゃくちゃ深まっています。ハードなスケジュールの中でも、みんなで踊れば楽しいですし、うまくできたらハイタッチしたりして……。どんどん打ち解けましたね」と明かす。

「BsGravityの特徴は、マイクを持っているメンバーがいること。『オリックスのグループは歌も踊りも上手い』と思ってもらえるように頑張りたいです」。京セラドームに響く声には“信念”が詰まっている。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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