3度目の正直ならず… 広島出身、巨人・田口麗斗が地元登板で背負うもの
奮闘する高卒2年目、内に秘める地元・広島への思い
広島で生まれ育ち、高校3年の冬に東京に出てきた。高卒2年目ながら、終盤のペナントレースで1軍の先発投手として仕事をしている。巨人の背番号90・田口麗斗(かずと)投手はここまで2勝5敗、防御率2.78。負けが先行しているが、ほとんど打線の援護がない。19歳ながら、よく投げているという印象を受ける。
今年の夏に甲子園初出場を果たした広島新庄高校出身。自身は広島県大会の決勝戦で瀬戸内に敗れて、夢の舞台には立てなかった。しかし、「東の松井、西の田口」とされ、甲子園で22奪三振の記録を達成した桐光学園・松井裕樹(楽天)と肩を並べる存在として評価されていた。
プロ初登板した今季。ホームランを警戒しないといけない場面で一発を浴びたり、自身の打席ではバントを失敗したりとまだまだ成長段階の左腕。23日のマツダスタジアムの広島戦でも丸に先頭打者本塁打を打たれた。だが、負けん気の強さがにじみ出る投げっぷりの良さがある。年上相手にもインコースをどんどん突いてくる。ストレートの威力も投げるたびに上がってきている。
しかし今年、地元・広島で3度登板に臨んだが、いまだ白星を手にできていない。