日本ハム大谷が今季最速161キロ、圧巻の投球で13勝目 防御率は再び1点台へ
中田が殊勲打、日本ハムは3連勝
日本ハムが26日、本拠地・札幌ドームでの西武戦に3-0で快勝した。西武先発・菊池の立ち上がりを攻めて初回に3点を奪った日本ハムは、先発の大谷が8回無失点の好投で西武打線を寄せつけず、ハーラートップを独走する13勝目(3敗)を挙げた。
花巻東の先輩・菊池との投げ合いとなった大谷は初回、先頭の秋山にセカンドへの内野安打を許し、続く脇谷に犠打を決められて1死二塁のピンチを迎える。しかし浅村をライトフライに打ち取ると、4番中村には4球目に今季最速となる161キロの速球を投げ込むなど力のこもった投球を披露。粘る中村を8球目のフォークで空振り三振に打ち取りピンチを切り抜けた。
すると日本ハムはその裏、先頭の陽岱鋼がセンター前ヒットで出塁すると、続く中島、田中が連続四球で無死満塁のチャンスを作る。ここで4番中田が、レフトポール際のフェンス最上部を直撃するヒットを放ち2点を先制。中田は「最後少しドライブしたな。惜しかったね。打ったのは真っすぐ。もう少しでグランドスラムだったんだけどね」と、本塁打を逃したことを悔しがった。さらに続く近藤がレフトへタイムリー二塁打を放ち1点を加え、3-0とリードを広げた。
西武先発の菊地は初回に3点を失ったものの、その後は制球に苦しみながらも追加点を許さず、6回129球、6安打3失点4奪三振6四球でマウンドを降りた。
一方の大谷は厚澤コーチが「立ち上がりは力が入っていた。ただ、3回になって変化球のリリースがアジャストできてから落ち着いた。ここからも落ち着いていけるんじゃないかな」と語った通り、序盤は力みも見えたが、その後は5回まで8つの三振を奪う圧巻のピッチング。6回以降は1人のランナーも出さず、8回118球を投げてマウンドを降りた。
日本ハムは9回を増井が締め、完封リレーで3連勝。大谷は8回5安打無失点10奪三振で13勝目を挙げ、防御率は再び1点台に突入し1・98。増井はリーグトップの34セーブ目となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count